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必見!柿埜真吾先生の「本当によくわかる経済学史」

こんにちは、テンミニッツTV編集部です!

「世の中がどう進んでいくかを知るには、歴史を学ぶのが一番」
そんな言葉をよく耳にします。たしかに歴史を学べば、様々な栄枯盛衰や、人間ならではの成功と失敗について、数多くの事例を知ることができます。だからこそ、現在起きていることの未来図も想像しやすくなります。

「経済」も同じです。とかく「経済」について議論するときは、一定の「前提」や「モデル」を設定して論じていくことが多いので、どれも「一理」はありそうに見えてしまいがちです。
結果として、筋の悪い俗悪な理論にダマされてしまうことも……。

では、どうするか。やはり、一番いいのは「経済学の歴史=経済学史」を学ぶことではないでしょうか。

これまで、どんな「経済学」が論じられてきて、どのような議論が重ねられてきたのか。それを実際の経済のデータと重ね合わせながら見ていくことで、どれが正しい理論で、どれが誤った理論なのかの「肌感覚」が、間違いなく身についてくるのです。

今回、この講義をお願いした柿埜真吾先生は、ベストセラーとなった斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』(集英社新書)の問題点を、データを駆使して論理的に示し、大きな話題となりました(柿埜真吾著『自由と繁栄の経済学』PHP新書)。

そんな柿埜先生の「注目講座」、ぜひお楽しみください!

講義紹介

柿埜真吾:アダム・スミス「見えざる手」の真実とリカード「比較優位」

柿埜真吾先生について

柿埜先生は1987年生まれの気鋭の経済学者、思想史家です。『自由と成長の経済学』『ミルトン・フリードマンの日本経済論』(以上、PHP新書)などの書籍を発刊しておられます。

ご著書の『自由と成長の経済学』は、ベストセラーとなった斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』(集英社新書)の問題点を論理的に示して、大きな話題となりました。

柿埜先生は同書で、実際には資本主義がいかに富を拡大させ、格差を縮小し、また(社会主義と比べて)いかに環境対策を進めたかを数々のデータで示し、それに比して一方の「脱成長コミュニズム」がいかに具体的ビジョンに欠けるものかをクリアに論証したのです。

テンミニッツTVの「本当によくわかる経済学史」講座も、柿埜先生が一貫して立場や判断を明確にしつつ、データを用いて論じてくださっているからこそ、皆さまがご自身の「考え」や「判断軸」を練りあげるのに大きな一助となるはずです。

講座のみどころ

日本や世界の経済の行方を正しく見通すために、まず学ぶべき「経済学史」とはいかなるものでしょうか?

間違いなくいえるのは、
「1人の論者によって全体が語られていること」
「しっかりとデータの裏づけや、歴史的事実によって検証が行なわれていること」
「どこが正しく、どこが違っているかの判断が下されていること」
が必要だということでしょう。

最初に書いたように、経済学は「どの議論も正しく見えがち」な側面があります。バラバラの論者のものを学ぶと、どれも正しく見えてしまいます。

自分のなかに座標軸をつくるためにも、まずは、信頼の置ける人が、データや史実に基づきつつ、しっかりと正誤の判断を下している講義を学ぶ必要があります。それを頭に入れたうえで、自分の頭で考えて自分なりの正誤を判断していけば、効果抜群です。

その点から、テンミニッツTVが自信を持ってお奨めするのが、柿埜真吾先生の「本当によくわかる経済学史」講座です。

講座の内容紹介

この講座でどのような内容が論じられるのか。タイトルを列挙しましょう(1部は仮題です)。

もちろん、最初から通して受講することをお奨めしますが、気になるところを受講して、そこからさかのぼっていったりするのも良いかもしれません。

(1)10分でわかる「経済学史の基礎知識」
(2)重商主義と重農主義…古典派経済学の前段階の主張とは?
(3)アダム・スミス「見えざる手」の真実とリカード「比較優位」
(4)古典派経済学が繁栄をもたらした…柱は自由貿易と貨幣数量説
(5)異端の経済学者…ドイツ歴史学派、社会主義、マルクス主義
(6)限界効用理論とは?…「労働価値説」はいかに否定されたか
(7)新古典派経済学への誤解と実際…特徴と古典派との違いは?
(8)貨幣数量説と大恐慌…大恐慌の本当の原因はFRBのミスだった
(9)ケインズ革命…様々な恐慌克服の処方箋の「真実」を探る
(10)ケインズ理論への誤解…真に独創的なのは、どの部分か?
(11)オーストリア学派…ミーゼス、ハイエク、シュンペーター
(12)「ヒトラーの経済政策はケインズ的で大成功だった」は大嘘
(13)ミルトン・フリードマン…金融政策の復権と自由市場の重要性
(14)「貨幣量と物価」の現代経済史…そしてスタグフレーション
(15)「ケインジアン」の分岐とMMT?…正統と異端の見分け方
(16)結局、主流派と異端派の何が違うか…経済学史の大きな示唆

まさに一気通貫に経済史の大きな流れを描いていきます。もちろん、そのなかで、いろいろな事例が縦横無尽に論じられます。

たとえば……

◆アダム・スミスが「見えざる手」とはいったけれども、「神の見えざる手」とはいわなかったことの大切な意味とは?
◆いまでも、「重商主義」的な発想をするエコノミストがいる?
◆なぜ「マルクス主義」は人気が出たのか?
◆「比較優位」の考え方は、シャーロック・ホームズとワトスンの関係でわかる
◆古典派やマルクス主義経済学が依拠した「労働価値説」は、なぜ間違いだとわかったか
◆大恐慌の真の原因がわかりづらかったのは、FRBの嘘のせい?
◆ケインズ主義は、大いに誤解されている
◆「ヒトラーの経済政策は大成功だった」という主張が嘘だとわかる、驚きのデータとは?
◆オーストリア学派とシカゴ学派の特徴と違いとは?
◆ミルトン・フリードマンを「嫌い」だという人たちの傾向は?
◆インチキ経済理論に惑わされないために押さえておくべきポイント

……などなど、様々な刺激に満ちた議論が展開されます。この講座を学べば、社会に対する見方が大きく変わってくることは間違いありません。

受講したかどうかで、もしかすると人生が変わるかもしれない、まことに興味深い講座シリーズです。

YouTubeでは上記の第3話にあたる《アダム・スミス「見えざる手」の真実とリカード「比較優位」》のみ無料公開しておりますが、続きが気になる方は以下「テンミニッツTV」よりぜひご覧ください。
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https://10mtv.jp/pc/content/lecturer_detail.php?lecturer_id=308