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未経験マーケターが学んだ実務で必要なこと vol. 1 -マーケティングとは?

こんにちは。岡田知樹(10moki_okd )と申します。

外資就活ドットコムを運営するハウテレビジョンという会社で、マーケティングマネージャーをしています。

ありがたいことに会社が大きくなり、私のチームにも新しく入社される方が増えてきました。
チームの特性上、新卒の方やインターン生、あるいはマーケティング未経験の方が多く、業務の中でOJTという形でマーケティングについてレクチャーすることが増えてきました。

その度ごとに説明をしてきたのですが、話す内容にはある程度共通点があり、ここで一度ドキュメントにしてしまおうと考えて、このnoteを執筆しています。
vol. 1 という形にしていますが、どこまで続けるかのめどはなく、書ける限りは書いていこうと考えています。

私の経歴

大学・大学院の専攻は化学で、マーケティングは全く学んだことがありませんでした。

2021年4月にハウテレビジョンに新卒で入社後、当初は色々な職種や業務を経験して、2021年10月から正式に外資就活ドットコムのマーケターとして働くようになりました。

マーケティングは未経験の方だと、どこから勉強したら良いのかというのが非常に難しく、そんな人のお役に立てれば幸いです。

マーケティングとは何か

まずは、マーケティングの権威による定義をご紹介します。

マーケティングの理想は販売を不要にすることである。マーケティングの理想は、顧客を深く理解し、そのニーズを製品やサービスで完全に満たすことにより、製品が自ら売れるようにすることである。

ドラッガー "Management: Tasks, Responsibilities, Practices"

マーケティングとは、価値の創造、コミュニケーション、提供を通じて、顧客関係を管理し、組織とそのステークホルダーに利益をもたらすプロセスである。

コトラー "Marketing Management"

上記は古くからあるマーケティングの定義です。
最新のものとして、2024年に34年ぶりに刷新された日本マーケティング協会による定義を紹介します。

(マーケティングとは)顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。

日本マーケティング協会

これらの定義を読んで、「完全に理解した」となる人はいるのですかね?
私はいまだによくわかっておりません。
これらの定義が難しく感じるのは自然なことです。ここでは、まずマーケティングの全体像を捉え、その中でこれらの定義がどのように役立つのかを一緒に考えていきましょう。

この記事を書く数日前にmondにて「マーケティングってひとことでいうとなんなんでしょう?」という質問に回答しました。
私としてのマーケティングの捉え方を端的に表現しているので、そのまま引用します。

マーケティングをひとことで言うとビジネスにおける「すべて」だと思います。
マーケティングというと広告宣伝を想起する方が多いですが、市場の調査、顧客の決定、ニーズや負の特定、商品・サービスの設計、ビジネスモデルの設計、顧客へのデリバリー(広告宣伝や営業活動も含む)、改善のためのFB収集などやることは多岐にわたります。
これらを一言で表すとビジネスにおける「すべて」と考えています。
もちろん、1人のマーケターだけで全てをやることはできないので、多くのプロフェッショナルと協働していきますが、その中心でタクトを振るのはマーケターです。

https://mond.how/ja/topics/uog4un3lf4qig55

「すべて」と表現したのは、特に日本においてマーケティングと「広告宣伝」が同一視されてることが多く、その2つを明確に区別するためです。

広告宣伝はプロダクトやサービスを、顧客に届ける重要なプロセスであり、マーケターのスキルが問われる仕事のうちの1つです。

しかし、広告宣伝のみでは、顧客への価値提供を成し遂げ、その対価として売上を得ることには不十分です。
顧客のニーズや負を解決できるようなプロダクト・サービスの設計、価格の設定、デリバリーチャネルの選定、適切なコミュニケーションがあって初めて価値提供・売上に繋がります。
つまり、マーケターはマーケティングにおける4P(Product, Price, Place, Promotion)の全てにOwnershipを発揮することが求められます。

広告宣伝に留まらず、マーケターがOwnershipを発揮する具体例として、外資就活ドットコムでの事例を紹介します。
私たちは、毎年変化する就活の動向を正確に捉えるために、プロダクトチームとマーケティングチームが合同でユーザーインタビューを設計・実施しています。
そのインタビュー結果をもとに、プロダクトチームと協力して、ユーザーの課題やニーズを解決する機能やコンテンツ(イベントや記事など)を開発しています。
さらに、これらの機能やコンテンツを提供した後も、BIツールやMAツールを活用してユーザーフィードバックを収集し、新たな機能改善に繋げる活動も行っています。
一般的なマーケティング組織では、他部署が作成した機能やコンテンツを広告宣伝するに留まりがちですが、全方位でOwnershipを発揮するマーケターは、企画段階からデリバリー・改善に至るまで、あらゆる工程に積極的に関わります。

次回以降のnoteでは、まず市場調査や顧客理解を深掘りし、広告宣伝(Promotion)だけに留まらない、全方位的なマーケティング戦略や戦術について具体的にご紹介していきます。ぜひ引き続きお読みいただけると幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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