自信がない君は僕のタイプじゃない
昔、男友達に言われた言葉である。今思うと大層ムカつく。しかし自分なんてだめだと当時は思った。でも、今はなんて謙虚でいいやつじゃないか自分と思う。
大体、私はお前のタイプなんか聞いてやしなかったんだ。なんで、そんなに上から目線なんだ。選ぶ立場にあるってか。
「かおるちゃんは自分のこと好き?」
「そんなに好きなわけでも嫌いなないわけでもないかな。」
「じゃあ、僕のタイプじゃないね。僕、自分が好きな子がタイプなんだ。」
「君は自分好きなの?」
「大好きだよ。」
大きな身振りであいつは言った。私はそんなあいつが怖かった。何かその大袈裟な身振りにそいつの弱さと傲慢さが感じられた気がした。
その時の直感は当たった。なぜなら私が怒ったらいきなり元カノが忘れられないとか関係ないことを言い出して大泣きするほど情緒不安定なやつだし、他人を見下す大層傲慢なやっだった。
確か慶應の軽音サークルに入ったとか自慢してたね、君は。そして同じ大学の人を見下してた。本当は東大目指してたって言ってたね。けどね、言っとくけど、私もあんたも所詮中流大学なの。よくも悪くも中流大学。それ以上でもそれ以下でもない。そこから逃げるな。
そう!あんたは逃げてんの。自分から。今はどーだか知らないけど、当時は逃げてた。そして泥臭く頑張れない。泥臭くないにこしたことないけど、そんな覚悟もないあんたに世間は優しくないからね。
そして、私の後悔、
「そんなに自分大好きで傲慢な人、私のタイプじゃない。」
もう一回君にあったらそう言いたい。
でも、捨てゼリフ私言ってたわ。超攻撃力高い。
「善人になりたいと思わないの?」
それが、あんたと交わした最後の言葉だった。笑える。
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