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ちよだ文学賞落選…だが前向き

 ちよだ文学賞の結果が発表された。
 結果は…落選。

 だが、あまり落ち込んでいない。

 最終選考には残らなかったけれど、今までの小説の中で一番よかったから。

 まだ全然プロの小説と比べれば良くない小説だ。けれど、以前よりはよくなった。

 私の予感は当たったことがないのが、私はなんとなく小説家になる気がする。

 それが、3年後なのか、10年後なのか20年後、いや40年後なのかは分からないが、きっと私は小説家になる。

 友達に小説家になると打ち明けて、一人の友達は「厳しいね。」と言った。その人なりの優しさなのかもしれないが、私は悲しかった。

 小説家になる夢を私からとったら何も残らない。私はただの骨と肉の塊になってしまう。

 夢なんか見なければ、がっかりすることもないのに、と思うこともある。

 そういうことを聞こえよがしに子供の近くで話したこともある。喫茶店で。

 でも、人は夢がない人は生き残っていないのではないだろうか。

 子供を立派に育てる夢
 年金をもらう夢
 明日も生きているという夢
 恋人と結婚する夢
 恋人を作る夢
 歯を80歳まで20本残す夢
 そして小説家になる夢

 夢見ることは愚かなことですか?それは命を支えている柱かもしれないのに。

 明日もきっと私は小説家になりたい。

 私は恐らく1000回は紙のノートに「小説家になりたい。」と書いた。きっとこれからも何千回も書くだろう。

 いつかそれをノートに書かなくなる日を夢見て。

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