ヤエーはむしろ危険です
オートバイは、速く走れば、その見た目に反して安定しています。そうは言っても、危険運転は取り締まりを受けるべきですし、両手を挙げてしまうバイク乗りには感心できません。手を振るのはネズミ捕りを知らせる場合だけでいいのではないでしょうか。
わたしがスクーターに乗ったのは、1999年と2000年でした。バイク好きが集まる郊外へは行ったことがなく、ヤエーも始まっていません。もっとも、行為そのものは昔からあると聞きます。わたしも、昔のわたしでしたら、道志みちへ赴き、自分からVサインを挙げて興奮していたかもしれません。とはいえわたしのスクーターは90ccしかなく、周りの交通に付いていくのに苦労していたため、そんな余裕はなかったとも言えます。すれ違うバイク乗りの左手など目に入りませんでした。ヤエーに応えるなら、0.5秒で返さないといけません。
さて、ヤエーのルールには次の2点があります。カーブ時、クラッチ・ブレーキの操作中、路面の悪いときには行なわないことと、返事がなくても怒らないことです。追いかけていって詰問するのは異常です。ヤエー民とヤエー無視派でケンカしないでください。
問題は、ルールを守れば安全かということです。そうとも決められません。
団塊の世代から一部で続く、バイク乗り同士の仲間意識というものは、当事者だけが知っている喜びであり、文化を共有する楽しみであり、わたしでも容易に理解できます。だから、彼らのヤエーを見たら車からも参加したくなります(車だと窓を開けて準備していないと間に合いません)。
オートバイに乗っていれば、一生のうちに必ず事故に遭います。それが大きいか小さいかによって、人生が変わります。どうかご安全に。
ありがたいことです。目に留めてくださった あなたの心にも喜びを。