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NO.3 クール宅急便でお届け

いよいよオープンまで残すところあと2日。
今日も朝から居酒屋のほうは丸一日休業し、スタッフ一丸となってオープン前の準備でした。

たくさん作った冷凍食品は、次々と食品表示のラベルプリンターで印刷され、梱包し、商品へ!
心を込めて作った商品の数々が冷凍ショーケースに並んでいく。
この1年半位のスタッフ達との未知なる世界への挑戦を続けてきたことが形になったんだと思うと胸がいっぱいになりました。
この商品を手にしてくださったお客様の食卓へ並ぶお料理になるのです。居酒屋の新しい飲食の形がおいしいと言う喜びや微笑みにきっと変わってくれる。この冷凍事業を挑戦した事がスタッフ全員の喜びにも成長にもなり、感謝です。

2020年の夏に取得した惣菜販売業で何度もオンラインライブとつなげて同じお料理をクール宅急便で届けるイベントを企画しました。
ご来店いただけないお客様とオンラインを通して同じ時間に同じお料理を食べながら、ライブを通してチャットで会話をする。
とても画期的な計画でしたし、想像絶する位の準備が必要でしたが、かなりのスキルアップになりました。
と言うのは宅急便で届ける際には必ず食品表示のシールを貼りつけないといけないと言う法律があります。なので、惣菜を買っていただいたお料理には全て食品表示そして28品目のアレルギー表示や賞味期限等、ありとあらえる食材を開示しないといけないわけです。
怪しい食材を使っていたわけではなく、普段文字化するなどしたことがない職人たちにとってはとてつもなく辛い作業です。
しかも、容量は多い順に表示するルールですし、隠し味に使っていたものですら、表示しないといけないのです。

20年以上日本料理屋割烹としての飲食業しかやったことのない職人たちが、使った料理の工程の材料や容量などを一つ一つスマートフォンで文字にしてもらいます。
コロナ禍の期間はまだ時間があったので新しいことにチャレンジすることがまだ出来たのは怪我の巧妙でしょうか?
今では、社員全てが食品表示に対しての表示義務意識を持てるようになり、スマホで文字を打つことも抵抗なくなってきたように思いますよ。
素晴らしい!!!
50代の職人たちもデジタルに対応しながら、アナログの伝統の文化を伝播していく。

そんなことを強いられたこの新しい飲食の形。

どんなことがあっても、カツオや昆布で取った出汁や味噌で魚や野菜を食べたり煮たり焼いたり。おいしいお米と一緒に、美味しいお茶やお酒と一緒に家族と大切な友達と食卓を囲んで一緒の時間を過ごす。これが貴重な貴重な時間だという事を食を通して伝えていきたいですね。

今日もありがとうございました。

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