【猫民話】勘七猫塚2/4
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【本文】
ある時、八王子の安五郎親分の所で、大掛かりなばくち場が開かれ、勘七も子分の常次郎を連れて出かけました。 ところが、この時はどうしたものか、負ける一方で持っていた小(こ)百両(ひゃくりょう)の金や親分から借りた金まで 全部すってしまい、仕方なく、金を取り寄せに、常次郎を所沢へ行かせました。
所沢へ帰った常次郎が勘七の家に行くと、中がいやに騒がしいので、そっと覗いてみました。
すると、首から上が猫になったおよしが、三味線を弾いて歌い、その周りでは、小猫が2、30匹も踊っています。 びっくりした常次郎は、一目散に八王子へ走って勘七にこのことを話しました。
出典
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