官能小説イベント『媚眼秋波』を終えて1
官能小説フリマ『媚眼秋波』にお越しいただきまして、ありがとうございました。
もう先週のことなのに、今更まとめ。
収穫がたくさんありましたので、2回に分けてご報告したいと思います。
トピックは以下の2点です
1 作家と版元を取り巻く環境について
2 ツイキャスでお話したNTRと鉢合わせと自作小説
さて、今回参加させていただいた『媚眼秋波』は、すでに出版社主催の新人賞をお獲りになって、出版社から本を出版されている作家さんと、賞には及ばなかったものの受賞に近いところまで行ってKDP出版されている作家さん、同人活動、KDP出版等でそれなりの実績を持っている作家さんなど、プロアマ混合の、非常に和やかで楽しく居心地の良いイベントでした。
ところで、私は過去に職業作家であったことがあり、長いブランクの後に最近になって再び小説を書き始めたことは、ここでも何度か書いております。(現在も使っている筆名のひとつはリンクやスクショは載せていますが、活字では載せておりません、検索に上がって知り合いに見られるのが嫌なのです)当時は個人で簡単にKDP出版できる環境はなかったにせよ、新人賞をくれた版元から否定されたら、すべてがおしまい→メンタル崩壊→『小説』の二文字を見るのも嫌、という状態になりました。
でもさ、今日の職業作家さんたちは、版元に依存せずちゃんと同人作家としての活動の核もちゃんと持ってる。すごいなーとシンプルに思いました。
今はどうだかわからないけど、私が賞をいただいた当時、受賞者には、3冊縛りルール(書き下ろし3作目を出すまでは専属)というのが適用されていました。もちろん契約書を交わすわけではないので、口約束ではあるのですが、破った場合この業界で生きていけないのではないかという恐怖感があり、従わざるを得ません。
依存させられ、徹底的にダメ出しを食らいました。まあもちろん、私に職業作家として書いていく能力が備わっていなかったのが最大の原因ではあるのですが……。
ところで、古い曲ですが、Love the way you lieという曲をご存じでしょうか?
リアーナが当時付き合っていたJames Brown に暴力を受けていたということもあり、DVと共依存の曲として大ヒットしたのですが、作詞者のSkyler Grayによるとですね、この曲は男女関係を歌ったものではなく、音楽業界と彼女の関係を歌ったものなんだそうです。
話が逸れました。
ところで、私やっぱり、これからは同人の時代だと思うんですよ。
これだけ出版したい人が無料でKDP出版できる時代になって、良作が埋もれるからレベルの低い作品をこぞって出版するな、みたいなことを言い出す人もいらっしゃるようです。
いや、放っといてくれ。
ていうか、コツコツやってけばセルフ出版できるKDPを、素人には無理と危機感をあおって中間マージンを稼ぐ業者さんか。
でもまあ、noteで書いてても、投稿サイトに出しても、KDP出版しても、どこでもこの埋もれる感はあるんですよね。
なので、これからはレーベル化か?
そんなこともまあ考えました。
でも、KDPやってる方はみんな自分のレーベル持ってるしね、
読んで、面白いと思ってくれそうな人に届く仕組みってなんかないのかな、といろいろ考えていたら、『最後のパーティー』がじわじわと読まれだしたのです。
これは、おそらくアマゾンのアルゴリズムに乗ったからだと思うんですよね。『この商品をチェックした人はこちらの商品もチェックしています』というやつに乗るようになりました。表紙が実写に近い女性で黒枠だったこともあったかと思いますが。
ちょうどこのイベントに申し込んで、参加者のプロフィールの閲覧ができるようになってしばらくしてだったかな。
ちなみに、この『最後のパーティー』はKDPに出す前は、noteで無料公開しておりましたが、ぱっとしなかったし結構きつい感想もいただきました。
ちなみにNTRも不倫も複数プレイも、興味ない、あるいは受け入れられない方にはひたすら受け入れられないという、人を選ぶ分野だと思うので、noteで相互フォローしている方 = 私の作品を面白がってくれる人 ではないんですよね。
なので、明確にレーベル化はしなくても、自分がいいなと思う作家さんとは積極的に関わっていくと、アマゾンのアルゴリズムにうまく乗れるのかもしれないな、と思った次第でございます。
一周回って、これからは同人の時代。
なのかどうかわからないけれど、ものすごくわかりやすく言うと、同人っていいな、って思っただけなんです。
(次回 2 ツイキャスでお話したNTRと鉢合わせと自作小説 へ続きます。)
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