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文学フリマ東京39(12月1日)頒布予定の官能アンソロジー『Cocktails』の掲載作品紹介『悪魔の美酒』

さて、8人の作家がシェイカーを振って競艶する、カクテルがテーマの官能アンソロジー『Cocktails』掲載作品のご紹介、第七弾です。

第一弾『堕ちぬ天使の夢を見る』の作品紹介はこちら

第二弾『ラストリゾート』の作品紹介はこちら

第三弾『祭りのあと』の作品紹介はこちら

第四弾『オレ様の酒で名モナき嘘に酔え』の作品紹介はこちら

第五弾『夢なんていらないから』の作品紹介はこちら

第六弾『塩対応の汐井さんは俺の牝犬いぬ』の作品紹介はこちら

この『Cocktails』は文学フリマ東京39(12月1日開催)にて頒布されます。また、Kindle電子書籍にもなります。

文学フリマ東京39の概要はこちら

主催者明星さんのブースの詳細はこちら

キンドル電子書籍のページ(12月1日発売、予約受付中)はこちら

本日は、ウラジーミル作『悪魔の美酒』をご紹介させていただきます。

 『悪魔の美酒』by ウラジーミル
 
 29歳の会社員「小谷楓花」は結婚を真剣に考えていた彼氏に振られてしまう。
 絶望的な気分で道を歩いていた彼女は路地裏で怪我をしている青年カズマを発見し、救急車を呼ぼうとするが「余計なことはするな」と止められる。
何か「訳あり」の雰囲気をまとっていた青年を見過ごせなかった楓花は彼を宿泊しているというホテルに送り届けることに。
 そこで、お礼にと提供されたカクテルの名前はエル・ディアブロ。
悪魔の名前を冠するそのカクテルはどこか人間離れした美しさを持つカズマによく似合っていた。
 ほろ酔いの気分でベッドに誘われた楓花は「恋人でない男性とそういうことをするつもりはない」と断るが、「なら俺と付き合うか?」と言われてオーケーする。自棄になっていたわけではなかった。男の不思議な魅力に楓花は惹かれ始めていた。
 しかし、青年はとある暴力団の若き幹部クラスだった。
 翌朝、ホテルに押し寄せる荒くれものの存在から、それに気づく楓花。
「だから言っただろう。余計なことをするなって」
 だが、楓花はそれでカズマを諦めるほどヤワな女ではなかった。
「そんな軽い気持ちで付き合うと決めたわけじゃないから」と微笑む楓花に、カズマは呆れたものの、突き放しはしなかった。
 かくして、二人の長い逃避行が始まった。

というわけで、次の作品紹介もお楽しみに!

※ 作家様の敬称は省略させていただいております。


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