繰り返しやる、同じような仕事を育むべき理由
仕事の中で、
・単発で、1度やれば終わる仕事 と
・繰り返しやる、同じような仕事 と
どちらが多いと思いますか?
仕事は全般的に、1度やれば終わる仕事の連続だというイメージがあるかもしれません。
でも実は、「繰り返しやる同じような仕事」は、ものすごい量を占めます。
「繰り返しやる同じような仕事」は、あまり目に見えてないだけなんです。
「繰り返しやる同じような仕事」なので、体が勝手に覚えていたり、書くまでもない些細なことだったり、あえて認識する必要を感じなかったりして、意識していないだけなのです。
もし、すべての作業を書き出してみたら。
それを、1度やって終わりの単発仕事か、繰り返しやる同じような仕事か、どちらかに振り分けたとします。
どちらが多いでしょうか。
僕が手元で管理している、プライベートのものを調べると、
単発のタスクが 42
ルーチンタスクが 283
です。
ルーチンタスクとは、「繰り返しやる、同じような仕事」のことです。
(オープンリストは、ここではカウントしません)
ルーチンタスクには、いろいろなスパンがあります。
毎日やる
火・木など、決まった曜日に、毎週やる
平日のみやる
土日のみやる
毎月やる
2ヶ月ごと、3ヶ月ごと・・・にやる
毎年やる
などなど、多様なスパンがあります。
これらはすべてルーチンタスクです。
単発のタスクよりも、ルーチンタスクの方が7倍もあるんですね。
僕はタスク管理の中で、「繰り返しやる」ということは、もっと注目されていいと思っています。
繰り返しやるということは、熟練が早いということです。
これは、普遍的な法則です。
熟練するためには、繰り返しやることしかないのです。
逆を言えば、繰り返しやることで、熟練していくものです。
繰り返しやる中で、小さな違和感を解消し、小さな成功を積み重ね、練り上げられ、熟された手法こそ、至高の手法です。熟練です。
やや大げさに言ってしまいましたが、お風呂を洗うにも、キッチンの換気扇を掃除するにも、生姜焼きを作るにも、燃やすゴミを出すにも、多かれ少なかれ「熟練」があるものです。
熟練されたそれは、ものごとがとてもスムーズにいき、気持ちよく、生活を素敵にしてくれます。
時間のゆとりも、気持ちのゆとりも生み出して、夫婦関係がよくなったり、遊びができたり、新しいチャレンジができるところまでいってしまいます。
日常生活で熟練を大切にするとは、そういう結果をもたらすのです。
「繰り返しやる、同じような仕事」を、僕は大切に育んでいます。