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フィッシュマンズというバンド名と”怪魚仮面”フィッシュマン

バンド名を決めるにあたり、佐藤伸治が持ってきた案は「フィッシュマンズ」と「マヨネーズ」の2つだったという。そして、「マヨネーズ」だとあんまりだから消去法的に「フィッシュマンズ」となった、と。映画「フィッシュマンズ」で元ギタリストの小嶋謙介はそう証言していた。

後のインタビューで佐藤氏が説明してた理由としては、釣りが好きということと、フィッシュマンというレスラーがいるということだった。

フィッシュマンはメキシコのレスラーである。
ライブのタイトルを「闘魂」とするような猪木ファンの佐藤氏が所謂ルチャドールをバンド名の由来(のひとつ)としたのはイメージと違う感じもあるが、スペースシャワーTVの企画で後楽園ホールでルチャ観戦もしてるので、そういう趣味もあるのかも知れない。

フィッシュマンの簡単なプロフィールは、以下の通り。
(元週刊ゴング編集長の”ドクトル・ルチャ”清水勉氏によるG Spirits vol.29&30の特集が、写真もたくさんあり詳細)

1951年4月6日生まれ
1969年EMLLでデビュー。
1981年に新日本プロレスに参戦し、藤波辰爾(当時辰巳)や初代タイガーマスクと対戦、後に全日本プロレスで二代目タイガーマスクとも対戦経験あり。
(※佐藤氏がフィッシュマンを認識したのはこのあたりだろうか。当時高1くらい。)
元々はルード(悪玉)として活躍、途中テクニコ(善玉)に転向し、ルードに再転向。ペロ・アグアヨとのタッグでも活躍。

彼の得意技は飛び魚を思わせる、飛距離のあるダイビング・ボディ・プレスだったという。
今ダイビング・ボディ・プレスの使い手で1番有名なレスラーというと、棚橋弘至と言って異論は出ないだろう。”新日本プロレスV字回復の立役者”であり、野毛道場に鎮座していたアントニオ猪木の特大写真を撤去させた人物(実際には元々大の猪木ファンではあったようだが)。

話が横道にそれるが、先述のスペースシャワーTVの企画でフィッシュマンズの3人が観戦した1997年12月17日のルチャ・ウォーズの試合結果も見つけたのでリンクを置いておく。

第一試合に現・菊タロー、高木三四郎、現・NOSAWA論外(本当に武藤と同じ日に引退するのだろうか)。メインはアトランティス、ブラック・ウォリアー等の6人タッグ。この興行、全国巡業の最終日だったとのことで、それもまた興味深い。


その日、後楽園ホールの階段に佐藤氏が描いた落書き。

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