マガジンのカバー画像

安成慚愧102以降

2
運営しているクリエイター

2017年10月の記事一覧

魔界綺談 安成慚愧〜百二

魔界綺談 安成慚愧〜百二

「大内義隆。この世に未練があれば申すが良い。おまえの未練。この魔界少女拳参謀神楽坂十万喜が叶えてくれよう。」

男はそう言うと低く嗤った。

「め、面妖な…。」

義隆は脇差を構えた。

「げ、下郎が…この義隆のく、首をね、狙うてのことか!」

「おまえの首のう。」

男は首を傾げた。

「ま。最終的には必要であるが。」

義隆は奇声を上げ脇差を男めがけて振り下ろした。

一度。

二度。

脇差

もっとみる