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#004 愛してやまない“いいちこ”のクリエイティブ(前編)

今回は私の大好きな広告について書きます。
タイトルを読んでいただけたら分かる通り、下町のナポレオン 麦焼酎いいちこについてです。
どれくらい好きかというと、会社の自由発表で『いいちこのクリエイティブについて』とパワーポイントにまとめて発表するくらい好きです。

ビリー・バンバンの『また君に恋してる』でCMがよく流れているので、そんなの説明しなくても知ってるよ!と言われるかもしれませんが知らない方もいると思うのでご説明しますと、いいちこは大分県にある三和酒類株式会社という会社が作っています。焼酎以外にもワインやリキュールなども製造されていますが一番有名なのはやはりいいちこでしょうか。

いいちことの出会い

私が初めていいちこに出会ったのは高校生の頃にやっていたコンビニのアルバイト。当時はもちろん飲めないのでコンビニに置いているお酒の1つとして品出しする物でした。
コンビニなのでちょっと割高?にも関わらずわりとコンスタントに売れていたのを覚えています。
その後、大学の頃に掛け持ちで始めたアルバイトでちょっと高めの居酒屋のホールをやっていたのですが、そこではボトルキープというシステムがあり、いいちこ、二階堂、鍛高譚、雲海…などたくさんある銘柄のうちの1つでした。その当時から私の認識としては『麦焼酎といえばいいちこ』という程度でした。
そうそうこのボトル。すごく覚えています。

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引用元:https://www.iichiko.co.jp/products/1-2.html

社会人になって初めて出会ったいいちこのポスター

いいちこと言えばTVCMでしか見たことない人が多いかもしれませんが、実はポスター広告もあります。

10年ほど前、当時私は駆け出しのwebデザイナーとして大阪の制作会社で働いていたのですが、その出勤途中の最寄り駅にいいちこのポスターが貼られてるのを目にします。
最初はなんかいい感じの風景の広告だなぁ〜くらいだったのですが、よくよくみたらいいちこのボトルあるしこれいいちこの広告!?ほんまに?ってなるくらい主張のない広告だったんです。
どれくらい主張がないのかというとこれくらい↓

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まじでいいちこどこ??
もはやボトル見えてないに等しい。

普通広告として世に出すということは、その商品の事を知ってもらうのが目的なので商品パッケージが一番目立つように作るのが常ですが、いいちこのポスターでは商品は二の次。
しかもこのポスター、一ヶ月に一回のペースで更新が入っていて、クリスマスにはクリスマスverがあるので12回+1回の計13回。これを毎年コンスタントに作られているのです。(シンプルにすごい!)

これを提案する作る側もそうですが、その提案をよしとする三和酒類さんの懐の深さが伺えます。

私はお酒まったく飲まない(ほぼ飲めない)のですが、そんな人にも『なんかいい』と思わせるこのクリエイティブはいったいどうやって作られているのかを後編で書きたいと思います。

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