Sin Tooyama Q &A (EV値)
EVってなんぞや、とのご質問を頂きましたのでカメラを始められてあまり間が無い方を対象に分かりやすく解説させて頂きます。ISO 100 のフジフィルムのネガカラーフィルムの裏箱にISO100のフィルムでは、「晴れ」のときは、まずシャッター速度を 1/250秒 に設定して、絞りは、f 8.0 にしなさいよ、と書いてあります。これをEV値表で見ると、二重線で四角に囲ったEV=14の場所、すなわち下記のようになります。
年配のカメラマンから、ISO400のフィルムでは、晴れのときは、シャッター速度1/1000、絞りF 8.0ですよとよく聞きます。この場合、ISO100のフィルムに換算すると、ISOで2段、ISO400よりも低感度のフィルムになりますので、上記表から、シャッター速度1/250、絞りF 8.0 となり、同じ事(EV=14)をいっていることになります。「EV値(Exposure Value)」とは、「露出の明るさ」を示す数値です。絞り f 1、 シャター速度 1秒の のときを EV=0 として、AV=絞り値、TV=シャッター速度値が、1段変化するごとに1つずつ数値を並べた表で示されます。同じEV値なら、どの絞り、シャッター速度の組合せでも同じ露出になります。上記表では、EV=14、晴れ、のときを、黄色で示しました。同じEV値を選ぶと、どの絞り、シャッタ速度を選ぼうと同じ露出です。被写界深度を深くしたいときは、絞り値の大きい組合せを、動いているものを止めたいときには、シャッタ速度の大きい組合せを選ぶなど、撮影者、ご自身での選択となります。
では、素敵な写真ライフを