アシスタント時代のボランティアカット

アシスタント時代に勤務していたサロンでは、ひとつき半のペースで老人ホームへ「ボランティアカット」に行ってました

スタイリストデビューする前のアシスタントがカットの練習に行くような……

代金要らないので、カットモデルをお願いしたような…。

とりあえず、みんな刈り上げ。

みんな同じような髪型。

失敗しても、先輩が直してくれるし、「短くなってればいい」カット。

それでも、みんな喜んでくれる。

手を握って

「ありがとう。ありがとう」って。

認知症のかた

突然動いてしまうかた

でも、口紅をつけると、凄く嬉しそうに優しく微笑んでた

でも、疑問もあった。

「ただ短いだけでいいのかな」

「男性は坊主、女性も刈り上げ。これでいいのかな」

「本当は、もっとオシャレしたいんじゃないのかな」

自分がスタイリストになって、ボランティアカットに行くようになった時

そんな想いが強くなってた。


結婚して

そのサロンは退職し、美容の仕事から離れる事になった


でも、家族のカットをしながら

ハサミを握る事はやめなかった。






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