今日の居場所
―今日の居場所―
生きていることに疑問を持つことが、どんなに当たり前のことか。
死んでしまいたいと思うことが、どれだけ在り来たりなことか。
僕たちが生きているこの世界に暮らしている限りは、永遠に逃げられないこと。
生きることを放棄してしまった人々は、何処かに生きる意味を残して消えてしまう。
それに、気付かなくてはならなくて。
いつかは掴まなくてはならなくて。
希望だなんてくだらなくて、優しさだなんて馬鹿馬鹿しいと思いながらも、僕らはそんな物事に毎日を左右されている。
「今日」の居場所は何処にあるんだろう、それすらも分からないままに、生きている。
きっと誰かがいつか自分を見つけてくれることを信じたままに。
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