町工場が初めて自社商品作りにチャレンジしてわかったこと。(前編)
こんにちは!シマワという会社の2代目をやっている、とーごといいます。
弊社は今まで工作機械メーカー様や、油圧機器メーカー様の下請けとして主に油圧部品を納入してきました。が5年先10年先の事を考え自社商品作りにチャレンジ致しました。まったく畑違いの分野へのチャレンジになったのでここに小売業界では当たり前かもしれませんが、町工場ならではのド素人視点でのノウハウを書きたいと思います。(作ることを決意~東京ギフトショ~Makuake 出品まで)これから自社商品にチャレンジしたいと思っている人に少しでも参考になれば幸いです。
1.自社商品を作る決意の仕方
自社商品を作ろうと思ってから実際に作るまで約2年程度かかりました。皆さんもそうだと思うのですが、いざ作ろうと思っても何を作っていいのかわかりません。私の場合ですが作る商品よりも先に出店する展示会を決めてしまいました。もうそうなると作らざるを得ないです。
2.なにを作ったらいいか。
①自社で得意な技術を使う。②今まで作ってきたノウハウがあるものを流用する。③自分が好きなものを作る。この辺をミックスして自社でつくる物の方向性を考えていくと作りたいモノが見えてくると思います。これは間違いなく言えることですが、デザイナーさんと一緒にものを作ったほうが間違いなく早いです。モノを作る事とモノを生み出す事は全然違うのでモノを生み出すプロのデザイナーさんと一緒にこの3要素を上手くミックスして考えていくと作りたいものが見えてくると思います。
3.値付け
値付けが一番迷ったと言っても過言ではありません。価格も上代、下代を決めなければいけません。上代?下代?ん?なんのこっちゃ。わかったふりをしながらググってました。上代→希望小売価格、下代→卸価格。小売業界では当たり前のワードですが、当初私もチンプンカンプンでした。下代は上代の50%が相場です。希望小売価格10,000円のものなら、小売店さんや問屋さんに5,000円でいれることになるのです。(今ならわかりますが当時、マジか!?そんなにもってくのかと思ってました)
なので上代は原価の5倍程度が目安になってきます。
(デザイナーさんいわく町工場さんは上代設定を安くしがちだそうです)
4.東京ギフトショー出店
ギフトショー出店に向けて用意したもの。
①ポスター
商品と社名がわかりやすいポスターを製作しました。
②販促物
弊社では2種類のフライヤーを用意しました。
名刺サイズ500枚
A6サイズ500枚
コロナの影響で来場人数が少なかったので余りましたが、500枚~1000枚程度あると安心です。
③商品企画書
展示会にて話が盛り上がり詳しいことが効きたいバイヤーさんと商談する時の為に、商品名やサイズ、価格などを記載した商品企画書があると便利です。
④パッケージ
商品を梱包するパッケージも用意しましょう。
バイヤーさんから必ず聞かれます。
⑤ディスプレイ
展示会にて品物を並べる時のディスプレイです。
品物を置く台や、品物の下に敷く革など。
品物をどのように並べるのか。自社の机でテストを重ねました。色々なお店を見に行ってディスプレイを沢山見ました。
ライトや名刺を置く台なども必須です。
テスト
本番
展示会には品物、ディスプレイ等はヤマト運輸にて送ることができます。
ですが、撤収時はできれば車で行って自分で持ち帰ったほうがいいと思います。展示会場にも運送業者があるのですが、ものすごい行列で1時間程度待つことになりました。チャーター便を頼んでおけば待たずに持っていってくれるようです。
ギフトシューでの立ち回り方
これは必読です。
基本バイヤーさんは捕まりたくありません。
絶対に自分のブースの前に立ってはいけません。
自分に置き換えてもそうですが、声をかけられたくないんです。
自分が気になったものが有った時に初めて聞きたいのです。
なのでブースの前は無人にしておきましょう。
そして商品の説明はストーリー仕立てが反響が良かったです。
例
この商品は普段作っている油圧部品のマニホールドをヒントに製作致しました。マニホールドは油の流れを変えていますが、弊社が作ったotoは音の流れる方向を変えています。今まで培ってきた技術を応用して作り上げました。
など「なぜこの商品をつくったのか。」
普段作っているものなのでノウハウを活かせたから。
とバイヤーさんが納得するストーリーがあると刺さります。
というわけで
長くなってしまったのでMakuake編は次回に致します。
なんども展示会にでている方にとっては当たり前の話かもしれませんが、
ド素人目線で書いてみました。
----- 😎お知らせ😎 -----
現在Makuakeにて初の自社商品otoを先行発売中です。無電源スピーカーをお探しの方がいれば是非。
サポートされたお金はすべて新商品開発に使わせて頂きます。