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意外な、万が一。

この仕事をするようになって、改めてはっとしたことがありまして、その話です。

やはり現在は過去に引っ張られているのかも知れません。
 
僕の実家は北九州です。
両親は自営で小さな印刷屋を経営していました。
 

おそらくあまり経営は順調でなかったように記憶していますが、一家5人、なんとか食べていけていました。

 
僕は3人兄弟の末っ子で、兄は7つ上、姉は5つ上。
少し歳の離れた上2人を、反面教師にし要領よく過ごしていたと思います。

 
ちなみに僕は高2の時、父親を亡くしています。
59歳でした。
 
予めお伝えしますが、僕は自分の事を不幸と思ったことは一度もありません。むしろ、その過去のおかげで今があるなら、過去に感謝する必要もあるとさえ感じています。

 
もう少しだけ当時の話をすると、
兄は工業高校→就職、姉は私立高校→短大と進路を選択していくなかで、
17歳の三島少年は「父親いなくなったし、お金に困るだろうから高校でたら働こう」と決意していました。
 
↑ここが、人生の分かれ道だったなと思います。


5月から保険業をはじめて、「万が一」というワードをよく口にするようになりました。
人に伝えているうちに、ふと自分の境遇のことを思い返したところ、子どもが成人する前に親が亡くなるのは万が一とまではいかなくても、そこそこのレアケースであると改めて気付きました。
 
ちなみに60歳男性の死亡率は2%程度です。
 

つまり、「万が一、そんなに起こらないし。」と思っていた本人がまさに自分だったわけです。

はっとしますよね。「俺かい!」みたいな。
 

さらには、
経営に苦戦した挙げ句、親は生命保険を解約していました。その半年後に父親は他界。
 


本人はそうではなかったけれど、僕がこの状況の他人の子をみたら、まず「不幸」と決めつけてしまうでしょう。
 
 
「当たり前にくると思っている明日は、実はそうじゃない。」
僕はその時、選択肢は1択だと勝手に認識したのですが、できれば自分の家族くらいには色んな選択肢をのこしたいと思います。
 
そんな事を思うと、僕が保険屋をやる意味はあるのかも知れない。と思うわけです。
 
お金のことも、そして会社経営のことも、よくよく考えると今の自分に繋がる良い環境だったのかも知れません。
 
死ぬまで全力で、楽しく生きたいと思います。

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最後までお読みいただきありがとうございました!

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