【ショールームレポート】B&B ITALIA
今回訪れたB&B ITALIAのショールームは2016年にオープンしたばかり。
1階と3階の2フロア構成で、面積は約900㎡と見応えのある空間です。
天井まである造作のシェルフに本やグリーンが飾られていて、ラグジュアリーでありながらも落ち着いた、居心地のいい雰囲気が印象的でした。
ご担当者の方からの説明で、ikgさんがデザインされたのを知ってびっくり。
池貝知子さんは大学の授業で教えていただいたことがありました。
なんて贅沢な授業だったんだろう。。
さて、今回もご担当者の方に伺った、B&B ITALIAの歴史や特徴をまとめました。
家具選びやICの方の提案の参考になったら嬉しいです!
4ブランドの展開
・B&B ITALIA
現代的で洗練された国際的なライフスタイルと、時代にとらわれないエレガンスを製品に表現しているブランド。アントニオ・チッテリオをはじめ、深澤直人やパトリシア・ウルキオラなど著名なデザイナーとコラボレーションしています。
・MAXALTO
アントニオ・チッテリオが監修している、伝統的なフレンチデザインを現代的な観点でデザインしたブランド。貴重な素材や洗練されたディテールが特徴です。
・B&B ITALIA OUTDOOR
2007年に生まれたブランド。「室内の快適さを外にも」という考えのもと、毎年新製品が生み出されています。
ちなみに、トップの画像は深澤直人さんデザインのAyanaシリーズ。
円柱を組み合わせた構造材がミニマルでかわいらしい印象ですが、チーク材やファブリックの柄がオリエンタルな雰囲気があって新しさを感じました。
・B&B ITALIA PROJECT
2006年に登場した、パブリック・スペース(オフィス、レストラン、ホテルなど)のためのブランド。製品はこれまでのいろいろな企業や建設プロジェクトと提携の経験から生まれています。
歴史
起業家のピエロ・アンブロジオ・ブスネリがアヒルに座ったらきもちいいだろうなと思って、ソファを作り始めたのがブランドのはじまりだそう。(すごい想像力...!)
1966年にチェザーレ・カッシーナと共同でB&B Italiaの前身、C&B(Cassina&Busunelli)を設立し、低温発砲モールドウレタンの製品を作成して、デザインの工業化を押し進めます。
そして1973年、ブスネリがC&Bの株を全て買い取り、社名を現在のB&B Italiaに変更しました。
B&B ITALIAの特徴
・低発砲モールドウレタンを使った家具
金型で枠をつくり、液体のモールドウレタンを注入して作られています。通常のソファの構造は、切り出されたポリウレタンブロックを木製フレームに取り付けて作られますが、それに比べてこの構造には利点は大きく3つ。
1.ポリウレタンで封じ込められた金属フレームは、剛性、反発性、耐久性、機能性が高い。
2.弾性ストラップとスプリングも同時に封じ込めることで高い快適性を確保できる。
3.有機的な形状の製品を自由にデザインできる。
ただ、金型の作成や管理にはコストがかかるので、B&B ITALIAは自由なデザインと製品の機能性・快適性に投資しているブランドと言えます。
・研究開発センター
売り上げの3%以上をCR&Sと呼ばれる研究開発センターに投資し、製品開発を行っています。デザインが外に漏れないように、施設内には限られた人しか入れないそう。
・環境に対する考え方
高い耐久性を持つ高品質の製品をつくることで、結果として資源の節約につながる、というふうに考えていて、すべてのソファやチェアの構造体には10年間の品質保証を付けています。
また、間伐材をメインで使用したり、ヨーロッパの基準を満たした接着剤を使用するなど、環境に配慮した製品作りを行っています。
納期
・すべてイタリアで製造しており、納期は4.5ヶ月〜半年弱。
・日本に在庫を持っている商品もあります。※ファブリックや形状は決まっています
サービス
・ホームページ上のバーチャルショールーム
ショールームから遠い地域にお住まいの方はぜひご覧ください。とてもリアル!
・ウェブコンサルティング
ショールームに行けなくてもオンラインで相談に乗っていただけます。
まとめ
B&B ITALIA Japanはカルチュア・コンビニエンス・クラブの株が100%入っていることもあり、シェルフなどに飾る本の提案も可能とのことです。
オフィスなどのパブリックなスペースに本を提案する場合は、必要な量も多くなってくるので、ぜひ依頼してみたいです。
また、環境への取り組みは、どの家具ブランドでも当たり前のように行っていますが、その考え方はブランドの個性が出ていて面白いなぁと思いました。
ラグジュアリーブランドはメンテナンスができ、長く使い続けられるので、子や孫の世代にも引き継げるのが強みですよね。
環境に貢献しながら、歴史やストーリーを感じる家具を愛着を持って使うって素敵。憧れます。
私も家族ができたら子供に引き継げる家具を買おう、そう思いました。
今日はここまで。
ではではまた!