「人生はすべて投資」って知ってた? “投資思考”の基本をおさらい<第1部>
20代の“投資思考”を育む「104(トーシ)コンソーシアム」。今回は104コンソーシアムと、総合人材サービス企業「PERSOL」がコラボしたオープンイベントをレポートします。テーマは「お金×キャリアで考えよう 20代投資作戦会議!」。
見えるもの=お金と、見えないもの=キャリアは、人生において大事な持ち物、つまり自分の「資本」と呼べるもの。どう築き、どう使い、どう増やすか。「人生はすべて投資」というキーワードを軸に、多彩なスピーカーとゲストが登壇しました。
全編を通してファシリテーターを務めるCreative Project Base 代表の倉成英俊さんは「投資ってそもそもそういう活動だったのか!と気づく時間にしてほしい」と開会宣言。
第1部では、「15分でわかる投資思考~人生はすべて投資って知ってた?~」と題し、国際社会経済研究所理事長の藤沢久美さんが“一生役に立つ”投資の授業を行いました。
■「投資思考とは?」
1.投資とは
投資とは「××」のために資〇を投じること。
資金、資産、資本…いろいろ考えられますが、私の答えは「資本」です。
資本とは元手になるもの。それを投資して、価値を生む財産=「資産」にしていく。
資本=原資=種。資産=樹木、果実。投資は「種を蒔くこと」だと思います。
つまり投資とは、ある対象(××)に原資を提供して、価値を生み出す財産に変換することです。
では、自分にどんな“資本”を投じるか。
ある対象(××)を「自分」に置き換えると投資も近いものになるのではないでしょうか。
ここから導かれるのは、「人生って投資では?」という考え方です。
自分のお金を、時間を、命をどう使うのか。投資行為を繰り返していろんなものを生み出してるのではないかと思います。
2.投資にはリスクがある
「リスク」を日本語にすると「危険」ですが、「危険」を英語にすると「danger」ではありませんか?
人間の意思に関係なく起こる想定外の危険(天変地異など)=danger
人間が意思をもって行動したときに起こる、大きさがだいたいわかる危険=risk
つまり、“リスク”という危険は、避けられないけれどおおむね予測はつくもの。リスクは小さくできます。これを「リスク管理」とも言います。
人生が投資だとしたら避けられないリスクとはなんでしょう?それは「生老病死」です。
このリスクを小さくするために、バランスの良い食事、毎日の運動、継続的な健康管理などを日々行っていますよね。これらは、分散投資、積立投資、長期投資と考えることができます。
3.投資にはリターンがある
投資に失敗したとして、お金が減ってもリターンはあります。それは自己成長、社会貢献などです。
投資によって、目に見えない有形無形の無限のリターンが生まれるのです。
未来の可能性は無限。投資思考で未来を創っていきましょう!
■講義を受けての感想
ここまでの藤沢さんの話を経て倉成さんは、「この話を初めて聞いたとき、生まれたときから投資なんだ!と気づかされました。投資は未来をおもしろくするためのコンセプトなんですね」と感想を述べました。
20代を代表して登壇した、PERSOLの真田凌佑さんは、「投資はお金だけではない。投じるものによってリターンが変わることがわかりました」、同じく20代代表のPERSOLの北爪直果さんは「投資は怪しいし難しいものと思っていましたが、そう思っていたことがもったいないと思いました。人生に置き換えたことでハードルが下がりました」と話しました。
また、これまでお金と時間を投資してきたものとして参加者からは、「見た目」「自己投資」「資格取得」「人とのつながり」「筋肉」「旅行」「本」「推し」「彼氏に投資して今の旦那になった」といったさまざまな声が寄せられました。
投資=お金だけではないという“投資思考”に触れたところで、ゲストスピーカーのキャリアを投資のプロが解説する第2部へ続きます。