「〇〇問題 ワークショップ ~ 私はこれが課題だと思う!」
皆さん、こんにちは。
今回は、運営メンバーの池田が、第7回目についてレポートします。
第7回のテーマは「〇〇問題 ワークショップ ~ 私はこれが課題だと思う!」。
今、世の中で起っている問題について、知り・解決方法を考える内容。
今回は、全国5万以上のNPOとネットワークのある「特定非営利活動法人 日本NPOセンター」と、株式会社電通のB面(=いきすぎた趣味や副業など)を持った社内外の特任リサーチャー集団「電通Bチーム」が手掛ける、“課題発見のシンクタンク”「課題ラボ」の協力を得て、ワークショップを開催しました。
それではレポートします。
前半は、「課題ラボ」(日本NPOセンター)の三本さん、上田さんから、①「こども」、②「食」、③「文化」の3ジャンルをテーマに、21の課題をシェア。
一例を挙げると、①「こども」に関する「教育困難校のキャリアのきっかけがない問題」。
家庭環境などの都合で文化的な体験に触れられないことが、キャリアを掴むチャンスに影響するという視点。
学校や職場などのコミュニティーで上がった話題について、自分に話題に関連する体験があるかどうかで、その後の人間関係ひいては人生にも影響する、というもの。例えば、自分が住む県から出たことがないこどもは、他県の話についていけない。これが経済格差の影響そのもの、という問題。
子どもや若者の支援活動をするNPO法人代表は、文化的な体験を自分の中に作ることを「文化のフック」と説く。豆から挽いたコーヒーを飲む体験も、そう、「文化のフック」。
・・・なるほど、とってもわかりやすく秀逸な表現。そしてまた、深刻な問題と認識。
その他、「○○問題」とユニークなタイトルの付いた全21の課題を一気にインプット。
すべてがハッとさせられる珠玉(?)の課題で、104consortiumの20代メンバー、運営メンバー全員が熱心に耳を傾けた。
感想タイムでは、聞き手の20代メンバーから次のようにコメント。
・(前述「教育困難校の・・・問題」について)
「自身の社会人になるまで人生を振り返りながら、金銭的支援ではない『経験の支援』の重要性を実感した。」
・(③「文化」の課題「ジェネリック・シティになっちゃうよ問題」について)
「東名阪の生活経験を振り返り、都市はどこもかしこも特徴なく似たものになってしまっている!」
・その他
「問題解決力のみならず、何を“問い”とするか発見する力、キャッチコピーを付ける力も重要。大きな課題も細分化させることで身近に感じ、”自分ゴト化”させる事ができる。」
21の課題に触れながら、さまざまな「○○問題」は、全員が身近にある問題なのだと実感。
続いて後半は、実践編。
「自分が感じる課題発見」の時間。20代メンバーそれぞれが肌で感じる課題に「○○問題」と名前を付けてシェアするという試み。
20代メンバーからは次々とアイデアが浮かび、この場で生まれた新(珍)問題はなんと総数55件。
自身が名付けた「○○問題」や、他メンバーが名付けた「○○問題」について、フリーディスカッション。「○○問題」の一例は次の通り。
・役所とか大人になって必要な手続き、なぜか独学しかない問題
・日本人、世界で一番無駄な英語学習やってるんじゃないか問題
・日本保守的すぎ問題
・リスク取れない問題
・“多様性のある社会“を語る際に出所者(元犯罪者)が考慮されていないよ問題
・将来世代期待されすぎ問題
・投資の相談に乗った友人、一年前も結局投資してなかったよ問題
・木を植えたいけど植えられる場所ない問題
・関心事項が変わりすぎ問題
・若手のキャリア形成悩む問題
身近な問題、骨太な問題、ひねりの効いた問題、クスッと笑ってしまう問題・・・大小バラエティに富んだ問題について活発な意見が飛び交い、あっという間に本日の実践は終了。
最後はセゾン投信/中野さんから締めの挨拶。
「20代メンバーの『○○問題』には、非常に多様性があった。」
「“投資”という行動の動機は、 “課題”を解決すること。“課題”は無限大にあり、政治や行政の力だけでなく、民間・会社が解決していくもの。」
「マクロな視点で考えれば、人類は課題解決で成長してきたとも言え、仕事の誇り・矜持は“喜ばせたい、助けたい”がなくてはいけないし、持続しない。」
「自分の身の周りの“課題”にどう投資を結びつけるかが極めて重要。」
・・・中野さん、いつも金言をありがとうございます。
「課題」と「投資」がしっかりリンクし、「投資思考」がより深く理解できました。
おまけに何だか、やる気とチカラが湧いてきます。
第7回のレポートはここまで。
次回、第8回のテーマは「今までなかった投資について発想せよ」。
より実践的に課題を解くセッション。
次回レポートをお楽しみに!