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身近な「〇〇問題」投資思考をもって解決!<後編>

20代の“投資思考”を育む「104(トーシ)コンソーシアム」。「20代104会議」の第4回が行われました。

今回は、ワークショップの様子をレポートします。

ワークショップのテーマは「社会課題を投資で解決する」。

日本NPOセンター(https://www.jnpoc.ne.jp/)の三本さんにお話いただいた「20の課題」のうち、20代メンバーが多く関心を寄せた「大人がバイアスを育ててる問題」「ジェネリック・シティになっちゃうよ問題」「部活のコーチ誰に依頼すれば問題」から、各チームひとつを選び、取り組みます。

ポイントはこちら。「誰が、何を、何に投資して、何が解決できて、どんなリターンが得られるか?」。この投資思考のフレームワークで考えました。

 
限られた時間でのワークショップながら、各チームからいろいろなアイデアが出ました。
いくつかご紹介します。

「部活のコーチ誰に依頼すれば問題」
部活の代わりに複数の地域クラブを創設する案を提案。
地方の新聞社が、お金と場所を、地域クラブに投資することで、この問題を解決する。
リターンは、学生に複数の地域クラブから選べるという選択肢を提供できること、地域新聞を購読する人が減っている中、学生の家族が新聞を取ってくれることで新聞社の売り上げ増加が期待できること。

「ジェネリック・シティになっちゃうよ問題」
まちに住む人全員が、自分のアイデアや価値観を、そのまちに投資して、まったく同じ景色を壊して自分たちが住みたいまちをイノベーションすることで、この問題を解決する。
リターンは、まちに特徴が出ることでそこに住む人々のアイデンティティが生まれやすくなること、都市開発関連企業の競争力強化。

藤沢さんのコメント
「投資思考がみなさんに根付いてきていると思いました。部活動の悩みと新聞社の悩み、2つの悩みを掛け算してソリューションを作るのはとてもよいアイデア。ビジネスでも売りたい人とほしい人の悩みを掛け算していることが多いです。あとは、どんなリスクがあって、それを最小化するためにはどんな工夫をしたらいいか、そんな観点で考えてみてもらうとさらに投資思考が深まると思います。会社の中の課題も、今日の投資思考のフレームワークで解いて、解決してみてほしいです」

上野さんのコメント
「たとえばジェネリック・シティの問題については、都市開発の法規制がある可能性もあります。こういう基準でやらないと国の補助金がでないなど。課題の背景を考えたり知ることで、より実効性の高い解決策にたどりつくのではないかと思います」

三本さんのコメント
「地域資源について、これからもたくさん知っていくことによって投資の選択肢、協力相手が出てくると思うので、それを意識してもらったらいいと思います」

~今回の講義のまとめ~
日ごろの仕事やプライベートの中でも投資思考を使って考えると、今まで見えなかったことが見えてきたり、解決できなかったことを解決できたりします。投資思考を活用していただければと思います。リターンをどう最大化するか、リターンに対してどんなリスクがあってどう最小化するかを常に意識することが大切です。

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