第6回20代104会議「20代のみなさん、教えて!いまの20代はどうなってる? + 20代に投資を促す方法ワークショップ」②
「投資で未来を変えていく」ために活動を続ける異業種連合、104(トーシ)コンソーシアム。20代向けに『104(トーシ)会議』というイベントを毎月開催している。1月のテーマは『20代に投資を促す方法ワークショップ』だ。
前回の記事では7社の20代が、データを元にガチで分析した様子をお届けした。今回は大企業に所属する20代の10名が「いまの20代はどうなっている?」と、それぞれが考えた結果を共有する。
1.健康と時間
「脳内の多くを占めるのは「健康」「時間」。なかなか年金ももらえないという中で、健康に気を配っている若者が多い。「仕事」というキーワードが少ないことも特徴。激務や昇進より、人のためになる仕事をすることにフォーカスする。家族や友人ともっと時間を使いたいとも思っている」
2.関心は身近なもの
「興味関心が身近なものに限られている。りそな銀行が20代に向けて発信している Instagram の投稿(※下の図)を見ると、 ideco や円安など、難しめの単語が出てくる投稿には明らかにいいね!数が少ない。また『こんなときどうする?〜結婚編〜』など、今すぐ自分にとって必要でない情報はあまり見ない傾向にある。 貯蓄やクレジットカードなど、自分の興味があるものに対してのみ関心が高く、情報もきちんと収集する」
3.社会課題の解決に貢献したい?
「サステナブルやエシカル投資など、社会課題の解決だけが行動原理じゃなくなってきている。確かに消費行動をとる時に、価格よりも付随価値を重視する傾向が増えてきた。しかし日本経済新聞の調査結果(※下の図)のように、三割もいるかと聞かれたら、違和感を覚える。企業の「サステナブル疲れ」に見られるように、社会課題の解決は重要だが、それだけで本当にいいの?と思う段階に来ている」
4.スマホ依存
「とにかくスマホを触っている時間が多い。 時刻表を持ち歩かなくても、電車の時間はスマホで調べることができるようになったりと、依存度が増している。SNS のいいね!やコメントなど、喜怒哀楽すらスマホから提供されている」
5.なんでもサブスク
「動画配信サービスやカーシェアを始めとして、なんでもサブスクを利用する。ブランドバッグも今すぐ欲しいし、遊びに行く時にだけあれば良い。モノに自己同一性を求めていなくて、所有欲が低い。車や家が欲しいからお金を貯めるとか、昔は所有に対して目的意識を持ちやすかったのかもしれないけど、今は所有への目的意識を持ちにくい」
他にもこんな意見が
・昔は情報のソースがひとつしかなくて、下に降りていくだけだった。今は情報の降りていく際に、YouTuberなどインフルエンサーとか呼ばれる人たちが伝えていく。よって、伝わり方も様々。ひとつの情報に対する受け取られ方が多様になってきている。
・20代女性は、時間に追われている。仕事・結婚・出産と、一気に考えなくてはならない 。考えることが多すぎる!
・自分の知りたい情報を効率的にピンポイントで切り取っている。切り抜き動画、切り抜きチャンネル、倍速再生しかり。合理的だが、「新聞の見出しの隣にある情報が、後になって自分の役に立つ」なんてこともある。一見、効率的に見えるけど、長い目で見ると効率的ではないのかもしれない。
・失われた20年の直後に生まれた世代。景気がいい時代というのを知らないが、周りからそう言われているだけ。投資に対しては前向きな姿勢を見せる20代も増えてきたように、明るい道が開けているのではと思う。
・昔の野球部では「水飲むな」「先輩の言うことが絶対」と言われてきた。今、後輩に当時の絡み方をされると違和感を感じる。昔の絶対が今は違う、というものを短期間で感じてきている。他者を受け入れたり、違う価値観を受け入れることに違和感を感じにくい世代。
いまの20代の動向をご紹介したところで、次はミラクルカードを使った『20代に投資を促す方法ワークショップ』の様子をお届けする。
お楽しみに!