#38《登校拒否》一人で登校した日
男の子くんは順調に再登校への道を歩んでいる。
怖いくらいに順調である。
全く前進している気がしない、悶々とした日々を送っていたのが嘘のよう。
でも、
さすがに40年以上人間をやっている私は
山の後には谷があると、
ついつい身構える。
その谷が来たときに、
冷静に男の子くんのサポートが出来るように、
やはり心づもりしておかないと。
と、思うのだ。
そんな前置きをしっかり書いておかないと
不安で仕方ないのだけど、
今日は
この喜ばしい前進の一週間を振り返ってみる。
①十日前に学校の水泳授業に隅っこで参加
②九日前に「一人で行ってみようかな」宣言
③七日前に登校支援教室で二時間一人で過ごす
④六日前に登校支援教室で三時間と間に給食も食べる
⑤四日前、一緒に登校して少し先生と話してすぐ一緒に帰る
(あまりスイッチ入ってないのにグイグイ連れて行ってしまった日)
⑥三日前、④の状態に戻り更に一人で帰宅
⑦今日、付き添い無しで登下校👏(登校支援教室)
【今朝のやりとり】
前日は登校支援教室へ送り届けただけ。
通常クラスのみんなは、1.2時間目で水泳授業をしていたのもあり、教室に担任の先生がいない。
恒例の廊下から先生を呼んで宿題を提出したり、課題をもらったりする作業を付き添うことが出来なかった。
でも、登校支援教室の先生もサポートしてくれるし、男の子くんは母がここで帰っても大丈夫な様子。
そんな翌日の今朝、
元々朝が弱い男の子くんは眠そうにしながらも
姉たちと同じ時間に起きて
着替えて
朝食をとっていた。
私『ママと一緒に行くなら、学校行くのもう少し遅くなるけどいい?』
洗濯も化粧も終わっていなかったのと、
登校支援教室に一人で行くのは慣れてきていて、
私がわざわざ教室まで送る必要ある?
と、少し疑問に思っていたので。
そして男の子くんの反応も
「え~、何で~?」
と、早く行きたそう。
『双子の女の子ちゃんやお姉ちゃんと一緒に行くのはどう?』
と提案してみると、
「うん、そうする♪」
と、前向きな返答があった。
先にお友達が迎えに来た双子の女の子ちゃんを玄関で見送っていると、
小5のお姉ちゃんが玄関にやってきた。
すぐ後から男の子くんがやってきた。
自分で給食袋をかけて、ランドセルを背負って、帽子もかぶった状態で。
双子の女の子ちゃんの見送りをしてたので、
男の子くんに何も準備についての声かけはしていない。
なのに、完璧に準備を整えて軽い足取りで玄関にやってきた。
先に出てきたお姉ちゃんに
『忘れ物ないかな?』などと声をかけているとき、
靴を履いてる男の子くんが視界に入った。
自ら靴を履き、
キュッとスニーカーのマジックテープを締める。
なんだか、軽快。
力強ささえ感じる。
展開の早さに私がついていけない(笑)
急いでスマホを取りに行って、出発しようとしている姿を写真におさめる。
嬉しくて仕方ない。
家から男の子くんを見送る、
子どもたち三人を玄関で見送る、
・
・
・
・
・
嗚呼
いつぶりだろう
この感じ。
(3ヶ月ぶりくらいか)
男の子くんが登校してる教室はまだ
“登校支援教室”
だけど。
これからどうやってみんながいる教室に入っていくのか、
入っていけるのか、
また行きたくなくなるのか、
夏休み明けはどうなるのか、
不安に目を向けるとキリがないけど、
今日
男の子くんは
姉たちと一緒に、
小学生が登校する時間帯に、
学校へ行った。
母の付き添い無しで行ったのだ!!
不安な様子も見せず。
無理に背中を押したわけでもない。
自分で登校していったのだ!!