復職エッセイに寄せて(あとがき)
復職のこと書いてる人…少な過ぎじゃない?
復職直前や直後に記事を探していて感じたこと。
数字で例えるなら(あくまでも私の体感)
休職については
1000人いたとして、復職については
100人。
もっと言うと、休職の話を書いていた人の半数、いや、それ以上の人達は一切その後(復職)に書かなくなっていたように見受けられた。
理由はもちろんあるだろう。
私なりに2つほど考えてみた。
1.復職して書く時間が、余裕がなくなった。
9割方はこれだろう。
休職の頃は変な話、自分の時間はある。
寧ろ自分のために存分に時間が使える。
だが、仕事を再開すると当たり前だが、生活が仕事モードになり、自分の時間が一気になくなる。
どんなに労働時間が短くとも働くには相当なパワーがいり、通勤するだけでヘトヘト。
日々生きるだけでいっぱいいっぱい。
(まさに私の話になるが)
そんな中で復職のこと書く余裕はなかなかない。
そしてもう一つの理由
2.体調が安定したから書く必要がなくなった。
もしかしたらこれも理由の一つだと思う。
不思議なことに日常が落ち着くとなると書かなくなる。
書きたい時って、大体の場合は気持ちが昂ぶっている時。良くも悪くも。
私も体調を崩した時は毎日記録をしていたが、体調が安定してからは前ほどきっちり書かなくなった。
それでも書くことはやめなかった。やめられなかった。
これは単なる私が書くことが好きだから。
これに尽きるんだと思う。
前置きは長くなったが、私は読みたかった。
休職中のことはもちろん、その後のこと。
特にメンタル疾患に関しては、良くなったかなと思っても再発率が非常に高い。
それについて他の人達がどう向き合って過ごしているか、知りたかった。
見つけた時は嬉しくて、ありがとうございます!
と心の中で感謝とエールをたくさん送った記憶がある。
じゃあ逆もそうなのかな?
とある時思った。
休職や復職…正直なところあまり経験したくないし、思い出したくないのが本音だろう。
実際、休職経験者が身近にいたが、それについて語ることは一切なかった。
特に休職。今でもあの時の苦しい気持ちが押し寄せてくる。正確にはその前の頃。だからといって、なかったことには出来ないし、私にとっても忘れてはいけない大事な経験だった。
嫌なこと嫌なこと、辛いこと。
もちろん自分を苦しめ続けるだけなら忘れたり、離れた方がいい。ずっと抱えて生きるには辛すぎる。
事実私にもある。今はまだ向き合えない。
でも、休職復職はそうじゃなかった。
あの経験があったからこそ得られるものは間違いなくあった。
だからこそ、誰かに伝えたかった。
私だから出来ること。
復職したからって元通り元気になった訳ではなかった。そこは知って欲しかった。
私自身が経験して分かったこと。
なかなか理解されにくい。
同じような思いを抱えて過ごしてる方へ、
一人でも届きますように願いを込めて。
優しい世界でありますように。
創作大賞2024にもエントリーしてます。
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