上の娘が小学生になった時に「そうだ、雨が降る前に傘を買ってあげないといけないんだ」ということに気がついた。保育園は車の送迎だったので、無くてもなんとかなった。小学生はそうはいかない。 年中の息子にも買ってあげようと、2人を連れてショッピングモールに行った。 傘と長靴をそれぞれに見てもらい、どれにするか聞いた。「これがいい」と息子が持ってきたのは、キティちゃんの赤い傘だった。長靴もお揃いだった。 かわいい。とてもかわいい。ただ、一瞬私は不安になった。家でなら問題な
ここ数年「格好悪く死にたい」と思うようになった。厳密に言うと「格好悪い死に方でも良い」と思うようになった。 こんなことを言うと、多くの人に「何言ってんの?」「バカじゃないの?」と突っ込まれそうである。 もちろん、私も数年前までは、周りの人に迷惑をかけず、「痛い」だの「死にたくない」だのと騒ぐことなく、静かに逝くことを良しとしていた。 死に際してどのように見られるかを、全く気にしないと言えば嘘になるが、さほど気にならなくなった。 少なくとも「生きているときに悪いこと