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リハビリ考:故人は理学療法士を目指し・・・?

以前に書いてたブログのリメイク版です。

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9時頃に一通のメールが届いていた。

「私達夫婦の次男が23歳で自ら人生にピリオドを打ちました」

親しい友人からでした。

ショックで返信もできませんでした。

お通夜に出席をしました。

会場は若い方がたくさん来ていて驚きでした。

お通夜の来場者を送る彼女は気丈に振舞っていましたが、私の前を行く親しかった共通の友人を見つけ泣き崩れました。

私は本人ともご主人とも目さえ合わせることが出来ず頭を下げるのみで帰ってきました。

何も声を掛けることが出来なかった後悔で眠ることができず、1枚の手紙を書きました。

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何にも力になれないことお許しください。

昨日のお通夜に集まったたくさんの若者を見て、○○くんがどんな生き方をしてきたかが鈍感な私でも推察できます。

本当に残念です。

ご家族は大いにその生き様を誇ってほしいと思いました。

○○くんは少し何かに、誰かに優しすぎたのかなと思います。

ご家族で力強い一歩を踏み出す日が早く来ることを祈ります。

                  福島とみお

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お葬式に行き義姉さんに手紙をお願いしました。

この日も式場は大勢の若者で溢れていました。

出棺の準備の時に司会者から故人の紹介がありました。

「故人は理学療法士を目指し・・・・・

 本年より・・・・・勤務し始めました。」

自分の血が下に下がって行くのが分かりました。

今まで理学療法士さんは、健常者の代表のように思ってました。

私は半年前の研修会をする前にあるセラピストに「理学療法士さんには、何も期待していない」などと話していました。

私達当事者からすれば、「強い学校の先生」のような存在とばかり思っていました。

理学療法士さんと接する中で、今までの私の考え方が違ってたことに、気がつきました。

それも恥ずかしいですが、この1、2ヶ月です。

デイサービスのN理学療法士に「理学療法士になった時は悩みがあった?」

「若い頃は悩んで眠れないない日が、何日もあった」

今まで私は、当事者の役に立ちたいという視点しか持っていなかったけれど、当事者と当事者に関わる専門家の方がたとのパイプ役というか通訳になりたいと心から思いました。

1つの視点だけでは、当事者であろうが健常者であろうが、専門家であろうが、幸せに気づくことは出来ないのではないか?

セラピストに教えていただいた『パートナー』の意味が分かりました。

今更遅いですが、故人と酒を酌み交わし熱く語り合いたかった。

                        合掌

最後まで読んでいただき感謝です!

今日も元気と笑顔で頑張りマス(^-^)/


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