リハビリ考:あなたの“生きる種”は、 何んですか?
以前に書いてたブログのリメイク版です。
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いつも楽しみにしている番組がありました。
そのひとつがTBSの“さわこの朝”です。
阿川佐和子さんの飾らぬ生き方や悪戯っぽい質問にゲストまでも普段着姿の顔を見せてくれる・・・楽しい番組でした。
毎回ゲストが座る椅子をゲストが自ら選ぶというコンセプトが好きです。
なぜかというと、『人間交差点(ヒューマンスクランブル 』という漫画が大好きでした。
ビッグコミックオリジナルで連載されており、勤めていた頃に喫茶店で読み、単行本も全巻購入して読んだ。
様々な人生のドラマが1話完結で書かれています。
人と人とが出会うがゆえの、愛や憎しみ、喜びや悲しみの人間模様を痛切に描いた漫画です。
この単行本が発売された時に、単行本の裏表紙に毎回違う椅子が描かれており、椅子イコール人間交差点という単純な刷り込みです。
この共通点がリンクし「人間ドラマ」を感じていました。
“さわこの朝”のある日のゲストが、分子生物学者の福岡伸一先生でした。
“動的平衡”の話で少しむつかしい話だったが、分かりやすく説明してくれたので半分ほどは理解できた(^O^)
動的平衡とは、生命とはミクロな構成要素を常に入れ替えながらそのバランスを保っている。
時計に例えると時計の部品は細かい部品がいっぱいある、しかし、その一つ一つには必ず役割があり、1つの部品がかけても時計の役割を果たさせなくなる。
しかし、生物はある部品がなければないなりに埋め合わせてバランスを保っている。
生物細胞の世界は全て関係によって成り立っている。
ある細胞が脳の細胞になるのか、皮膚の細胞になるのか、骨の細胞になるのかっていうのは、あらかじめ決まってはいない。
受精卵が2つに分かれ4つに別れ、そして8つに分かれていく。
その間に相互作用によって、君が脳の細胞になるならば、僕は皮膚の細胞になろうっていうふうにお互いに補って役割分担をしながらその状況によって移り変わりながら自分の役割を決めている。
自己欲や自己主張はしない。
自己主張する細胞がガン細胞となる。
他者の意見など聞く耳を持たず自己主張しガン細胞は増えていく。
自分は“ガン細胞”だったなぁ・・・・・しみじみ反省です(´д`)
脳卒中になったことで少しは周りが見えてきたと思います。
それで興味深かったのが、自分が何者であるかっていうことは、自分の内部に聞いても駄目である。
関係性の中でしか、自分が何者であるか決められないっていうのが生物の世界である。
自分探しを自分の中にしてはいけない。
いろんなところへ行って、いろんな関係を作りながら、自分が何者であるかが初めて分かる。
青年団の頃に教えられたのは「人は他者を鏡として自分に気がつく」である。
これもテレビ情報だが、人間の体は心臓と脳の細胞以外は1年で新しい細胞と変わっているそうだ。
その細胞が人間の生き方を教えてくれているとはすごいです。
経営してた会社の倒産、自己破産と最悪の1年間で、それでも前へ進めるのは、こんな私でも何かできるのではないかとの“気づき”を仲間からいただいているからです。
生物細胞の世界は全て関係によって成り立っている。
人間の世界も全て関係によって成り立っている。
脳卒中に倒れた人も、もう1度立ち上がり人と出会うことで、新たな“生きる種”を見つけることができると信じます。
最後まで読んでいただき感謝です!
今日も元気と笑顔で頑張りマス(^-^)/