見出し画像

デイヴィッド・リンチの訃報

著名な文化人の訃報が続いているからか、驚くことはなかったんですが、
ご家族のコメントにあった
「本人がよく言っていたように『ドーナッツの穴ではなく、ドーナッツを見続けて』いたいと思います。」
の言葉にリンチ先生ならではのユーモアがもう更新されない事を思い知らされ、少し打ちひしがれた気分になってしまいました。
YouTubeでお天気の解説をする動画を定期的にアップするのを楽しみにして時期があったなあ、とか。

画集も持っていますし、
10代にカルチャーショックをくらった芸術家が世を去るというのは、こんなにも寂しいものなのかと…。

映画では、ロストハイウェイ、マルホランド・ドライブが好きでした。

イレイザーヘッドやエレファントマンは今見直したら、全く印象が変わるのではないかという気がする。

パトリシア・アークエットの黒髪ロングぱっつん前髪は永遠の憧れ

私にとって、リンチ先生の衝撃ポイントはこんな感じでした。

・現実の向こうにある本当の現実ってこういう事なのかもしれない。
(そして、そういうことを考えている人やそれに共感するような人も世の中には一定数いるっていうことが明らかになったような喜び)
・秘密めいているけど直接的でもあって、しかもなんだかすごく大人っぽくとてもかっこいい、
・女性がセクシーすぎる

もうちょっと噛み砕いて考えた方がいいかもしれないけど、、、


映画中の映画とか劇とかのシークエンスもよくありますよね

概念の皮を剥いだ本当の世界の姿….みたいなところが
私にとってのリンチ先生。
そういう哲学的にも思うテーマがエンターテイメントに消化され世界に送り出されたことで、
リンチ先生の映画という共通の話題で、友達とおもしろおかしく稚拙ながらも世界の不確実性について等おしゃべりできた10代20代の時間が私にとっては確実にありました。

いいなと思ったら応援しよう!