大丈夫だよ。

私は精神疾患を持っている。
おそらく幼少期から発症していたが、診断されたのは数年前の話だ。当時は周りから「変人」と言われ、たびたび生きづらさを感じることが多かった。
周りが簡単にクリアしてしまうことを自分は何故出来ないのか、なぜ自分だけがこんな失敗を繰り返すのか分からないこともあった。
そんな私も大学を卒業し、社会に出たが、対人関係を築くことが難しく短期離職を繰り返した。その時に自分は社会にとって邪魔な存在、私がいない方が世の中は周りやすくなる、そう感じるようになった。その時の悔しさ、悲しみは今でも忘れることが出来ない。
そして、私は家族に勧められ、精神科に通うようになった。その時にはリストカットや薬の多量服薬をすることが多くなり、入退院を繰り返していた。隔離室、身体拘束。どれも耐え難い時間だった。そして、先生から告げられた病名は「境界性パーソナリティ障害」。この病名をつけられた途端、自分は変人じゃ無いんだ、歴とした病にかかっていたんだ、と不謹慎だが安心したのを覚えている。
しかし、この病気には特効薬はなく、私自身も病名がついてからどうしたら良くなるか分からずに3年の月日が流れた。
20代も後半に差し掛かり、私自身、これからどう生きていこうか真剣に考えた。そして、出た答えは「自分の過去を振り返り、どこから心の成長が止まってしまったのか」ということを振り返ることにした。
振り返って思ったこと。それは、人を過度に羨んだり、蔑んだりしても、自分にとって良いことは何も無い。様々な経験をしたからこそできることはあり、辛い経験をしたからこそ伝えられる何かがある。そう思った。
時に比べることは良いことかもしれないけど自分にとっては辛いことだ。だから、私は私のペースで成長していこう。心の成長に花を咲かせよう。そう思った。
だから、人と比べるのではなく、自分の良いところを伸ばしていってあげて、「大丈夫だよ」と自分自身に声をかけていけたらと良いと思う。
これからの未来にできることは、人それぞれだから大丈夫。と伝えてあげたい。

#未来のためにできること

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