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りゅうちぇるさんの女装から考える、ファッションと性自認

今回、noteに初めて記事を投稿します。

記念すべき初投稿で、デザイン以外のことについて投稿しても良いものかとも思ったのですが、今自分が考えていることをできるだけホットなうちにアウトプットしたいと思い、デザインとはほぼ全く関係の無いことについて書かせていただきます。

さて、私はインスタグラムでタレントのりゅうちぇるさんのアカウントをフォローさせていただいています。

りゅうちぇるさんのインスタは底抜けにカラフルで、彼の奇抜でメルヘンチックなファッションを「かわいいな~」といつも思いながら見ているのですが、彼のインスタにはこんな画像も投稿されています。

画像1

画像2

画像3

引用:https://www.instagram.com/ryuzi33world929/?hl=ja

いわゆる「女装」と言えば良いのでしょうか。りゅうちぇるさんが女性のような恰好をしている画像がアップされています。

こういった女装の画像は、彼がインスタにポストしている投稿のうちの、ほんの一部でしかないのですが、私はこういった投稿を見て、若干困惑してしまいました。

なぜなら、彼には奥さんもお子さんもいらっしゃり、性自認は「男性だ」と公言しているからです。女装をしている彼の姿を見ると、彼の性自認が女性のようにしか見えないのですが、実際、彼の性自認は男性である。このギャップに私は困惑してしまいました。

しかし、私は「性自認が男性の男性」がやる「萌え袖」には、見ていて全く違和感がありません。萌え袖というのは元々女性的なファッションでしたが、今では男性がそれをやっていてもなんら違和感はない。なぜ違和感がないのかというと、

「『萌え袖から連想される性自認(=女性)』と『本人の性自認』は必ずしも一致しない」

と私が認識できているからだと思います。この『萌え袖』の部分を『ファッション』に置き換えると

「『ファッションから連想される性自認』と『本人の性自認』は必ずしも一致しない」

ということになります。私がりゅうちぇるさんの女装に対して違和感を感じてしまっていたのは、りゅうちぇるさんの女装が萌え袖男子と比べてあまりにも女性的だったため「性自認もきっと女性に違いない」と勝手に思い込んでしまっていたからでした。

だから、先述した「(前略)は必ずしも一致しない」という認識も忘れてしまったのだと思います。

よって、今後は男性が女性的な姿をしていても、逆に、女性が男性的な姿をしていても

「『ファッションから連想される性自認』と『本人の性自認』は必ずしも一致しない」

という認識を忘れないようにしないといけないと思いました。どんな性別の人がどんな見た目をしていても、性自認はあくまでもファッションとは無関係なのだと。

しかし、りゅうちぇるさんがファッションとジェンダーの最先端を走る方でいらっしゃるとするならば、今後、「『ファッションから連想する性自認』と『本人の性自認』が全く違う人」と会う機会は多々あるのだろうと思います。

そんな時、「(前略)は必ずしも一致しないという認識」を忘れないようにすることが、ファッションやジェンダーの「多様性」が叫ばれる昨今において、さらに重要になってくるのだなと思いました。

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