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晦日正月ぐうたん日記
1月31日
帰省。金沢へ
久しぶりにサンダーバードに乗った気がする。
実家を頼りきって、着替えもろくにもたずギターと少しの荷物をリュックにつめてしばし電車に揺られる。
金沢到着。やっぱり京都と比べて寒い。
駅は僕が住んでいた頃より綺麗で都会的になった。何よりスターバックスが沢山あって可笑しかった。(四軒あった)
お酒と美味いメシをたらふく呑む食べる。
格闘技をだらだらと見る。
日付が変わる前に母、義姉、姪の女性陣は就寝。
みんなが寝静まったあとも一人でしんしんと呑む。
1月1日
おせちは歳をとるごとに好きになる。
今年はおばあちゃん特製のかぶら寿司を食べることができた。歳を取っちゃってここ数年つくってなかったみたいだけど、ブランクを感じさせない美味しさ。たまらない。
みんなで初詣。おみくじは何年振りかの大吉。
姪っ子といっぱい遊ぶ。電話ごっこ。
夜はお寿司とお酒。
兄と二人でしんしんと呑む。
実家の時計が25分早くすすんでいる。
外との時差がすごい。
1月2日
おばあちゃんの家へ
90歳になるというのに元気。
塗り絵にはまっているらしくて見せてもらう
と完成度が高くてびっくり。繊細な色使い。
パジャマを買ってもらった。
パジャマを着て寝るなんていつぶりだろう。
千里浜沿いにある銭湯へ。いい湯だった。
夜しんしんと呑む。
1月3日
福井県にある永平寺に連れて行ってもらった。
一か月ほど前に古本屋から100円で持ち帰った、「野々村馨著 食う寝る座る永平寺修行記」という一冊がきっかけ。
(全てを捨てて出家した筆者の壮絶な体験記が記されている。)
これまでに何度か坊主になろうかなと考えたことがある。真剣に考えたというわけではなく、ただ何となく仏門に入るということが頭の片隅にあっただけのことに過ぎず、ろくに調べもしてないので具体的な坊主の暮らしぶりについてなにも知らないのだけれど。(正月でもお酒は呑めないのかしら)
著書では厳しい修業の様子が事細かく書かれている。それを読んだ影響で永平寺は幽谷に佇む厳しい修業の場だというイメージが先行してしまっていた。実際に足を運ぶと思ったより観光地化されている開けたところだったので肩透かしをくらった。
しかし雪化粧を纏った御堂は大変美しく曹洞宗総本山たる荘厳な佇まいに圧倒された。
今夜もしんしんと呑む
1月4日
ギター持ってきたけど、ほぼ弾かずに、持ってきた本も読まず。
置いてきた糠ちゃんが心配だ。京都へ帰る。
帰りのバスの中で、筒井康隆「緑魔の町」というSFを読む。面白いけど酔ってしまった。
追記 どこかの誰か様へ
あけましておめでとうございます。
昨年は自分の作品を通して、いくらか嬉しい出会いがありました。
僕の歌を少しでも聴いてくれたみなさん。文章を読んでくれたみなさん。ありがとうございます。自分勝手に作品をつくっていますが、反応いただけると励みになります。とても嬉しいのです。
今年もどうかよろしくお願いしますね。