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若草物語加齢版ツアー

以前の職場の先輩方と、開田高原へ一泊旅行に出かけてきた。

GWが終わった直後で、しかも平日出発だったので、乗り物はどれも空きすき。
お天気までもが味方をしてくれ、その二日間だけ超快晴だった。
列車の自由席はもちろん、駅のベンチまでもが私たちの味方をしてくれ、座りたいときに座れるなんて、なんて幸せ。

開田高原には、私たちを待ち受けてくれる方がいる。
その方も、同じ職場だった方で、いつかみんなでその方を訪ねていこうと言い続け、ようやく実現したのだった。

御嶽山の雄大で、それでいてとても美しい姿に魅了され、木曽馬の優しい目つきに癒され、美味しいとうじそばや温泉に歓喜し、何もかもが楽しいことだらけ。

開田高原でお住いのその方は、夫が鉄の作家さんで、ギャラリーをこの地に構えていらっしゃる。
そのギャラリーが、これまた素敵だった。
「ギャラリー風の谷」という名前がぴったり。
作品はもちろん、そのレイアウトや、建物までのお庭のアプローチも、時間をかけて造られてきたことがわかるていねいさ。
そして、美しい。
いつまでも眺めていられる。

その作家さんのおすすめで宿泊した、「ロッジ上天気」さんもこれまた素敵だった。
地元の食材をていねいに調理され、一品ごとに歓声をあげてしまう。
居心地もとてもよくて、適度に関わってくれ、適度に姿を消して下さり、食後も薪ストーブを囲んで、ほっこりしまくった。
ほっこりのお供には、手作りの野草茶。
野草茶に、ブルーベリーの葉が入っているのもおもしろかったなあ。

と、旅のことを語りだすと、とまらなくなる。

そんな旅の一部を、高校時代の友人にラインで報告すると、

「楽しかったんやねえ。よかったなあ。
でも、年齢だけ見ていると、若草物語加齢版みたいやなあ。」

という返事があった。

そういえば、一緒に旅を楽しんだメンバーは、
70歳・68歳・64歳
そして、59歳のわたし。

こうしてみると、すっかりシニアの旅やったわ。
私たちの中では、いつまでも、昔のまんまのつもりやったけど。

若草物語加齢版!?

となると、わたしはエイミーか?
ベスがよかったなあ。

あっ、「細雪」って言われるよりは、ちょっとは夢多くてよかったか?
「細雪」やったら、わたしは、妙子か?
う~~ん。


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