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寂しい気持ちのぶつけ方
わけあって、まーごはしばらくパパと二人の生活をすることになった。
ほんのしばらくの間とはいえ、まーごにもパパにも初めてのことだらけ。
そんな生活がまだ始まったばかりの昨日のこと。
まーごがパパとご飯を食べに、我が家にやってきた。
こちらとしては、待ってましたとばかりに大歓迎。
めちゃくちゃ甘やかしてやるぞ~~。
お絵描き
本読み
ダンス
お歌
シール貼り
セミとり
ご飯も、まーごの大好きなものばかり。
おやつも、高級シャインマスカットやで。
「1才からのチーズ」もつけるで。
おかわりもOKやで。
でも、ふとした時に、
ピトっとばあばにくっつきにくる。
ばあばが動くと、そーーっと寄ってきて、またもやピトっと。
お歌を歌っている時にも、急に涙ぐむ。
「泣いちゃった。」
と言いながら、小さな指で涙をぬぐう。
ご飯の途中には、突然、体中に力を入れだす。
顔はもうぐしゃぐしゃ。
こぶしを握り締め、体中をねじる。
力を入れ過ぎて、ぐぐぐぐぐっと声がもれるほど。
しばらくすると、何もなかったかのように食べだすんやけど。
頑張ってるんやなあ。
いつもとは違うこの状況に、めっちゃ戸惑ってるんやなあ。
不安でいっぱいの気持ちと、必死でたたかってるんやなあ。
ばあばの胸は、もう押しつぶされそうになる。
その夜、まーごとパパが帰宅してから、
じいじである夫も、同じようなことを言う。
頑張ってるなあ。
胸に、ぐっとくるなあ。
我慢してるんやなあ。
あ~。やっぱり同じように感じてたんか・・。
うん。そうやねん。
今日な、今までそんなこと一回もなかったのにな、
思いっきり足をたたかれてん。
それも、かなり強くやねん。
それだけやなくて、ひっかいたりもされてん。
いやあ。びっくりしたわ。
そうやって、不安な気持ちをだしてるんやなあ。
小さいながら、ほんま頑張ってるわ。
まーごは、こんな状況にあっても、相手をちゃあんと見極めてるんやなあ。
神妙な夫の顔を見ながら、笑いをこらえることができへんばあばやったわ。
まーご
大丈夫やで。
もうちょっとだけがんばろな。
みんなで一緒にがんばろな。