野洲のおっさんおにぎり食堂 うまし
「野洲のおっさん」というのをご存じだろうか。
「野洲のおっさん」とは、滋賀県では超有名な、かいつぶりのキャラクターのことである。
滋賀県民なら、ほぼほぼ誰もが知っているはず。
そして、「野洲」というのは、滋賀県にある市の一つである。
なぜ、「野洲のおっさん」という名前なのかはわからないけど、でも、キャラクターの見た目と、ぴったりのネーミングであることはまちがいない。
参考までに、びわこ放送あみんちゅのリンクです。
画像もお借りしました。すみません。↓
その「野洲のおっさん」を、一度だけ見かけたことがある。
いつも、ローカル放送局のテレビ番組で見かけるだけの「おっさん」が、
普通にえっちらおっちら歩いている姿を見た時には、面食らってしまった。
しかも、ドラッグストアで買い物をして、駐車場に出たとたん、道路をはさんだ向こう側に、でっかいカルガモがいるんやから。
しかも、頭はバーコード。
道路わきの歩道を、「おっさん」とスタッフの3人で、誰に注目されるわけでもなく、ひたすらにえっちらおっちら歩いている。
なんでも、琵琶湖の日(7月1日)の啓発のために、毎年その頃に、琵琶湖一周を歩いて踏破しているらしい。
野洲のおっさんにとりたてて興味があるわけではないが、その地道な活動には、ちょっと心惹かれていた。
しかも、現実に遭遇してみたら、ひたすらに黙々と歩いているだけで、これまたびっくり。
だって、テレビで見かける「おっさん」の周りには、地域の子どもたちや人々が群がり、声をかけたりしていて、ちょっとしたスター風だったから。
案外、メディアに出ているスターという人々も、こんなもんなんかもしれへんなあ。
そんなことはないか。
近所の道路わきの歩道を、横浜流星がえっちらおっちら歩いていたら、100%駆け寄ってしまうやろうし。
握手とサインをしてもらうに決まってる。
前置きが長すぎである。
いつもながら。
ここのところ、また妄想が膨らみ過ぎている。
妄想がとまらない。
草間彌生さんは、頭の中に次々と浮かんでくるデザインを、どんどん表出していかなくては、苦しくて仕方がないらしい。
同じく苦しくなりそうな私も、草間彌生さんのまねをして、頭の中の妄想を表出してみる。
こんなしょうもないことに、お名前を出してしまって、草間彌生さん、ごめんなさい。
「野洲のおっさん」が、何者なのかはさておき、この「野洲のおっさん」の名前を使った、「野洲のおっさんおにぎり食堂」というお店が、大津市の長等商店街の中にある。
東京で有名な「おにぎりぼんご」さんで修業をされた握りてさんが、おにぎりを握っておられるらしい。
おにぎりの種類が豊富なのはもちろん、ふっくらなのに、しっかりボリューミー。
二個食べるには、決死の覚悟がいる。
でも、美味しそうなメニュー表を見ていると、一個で我慢というのは、辛すぎる。
具材には、地元の素材を使われていて、そこも魅力の一つである。
く~~。
滋賀県の美味しいものに、あらためて目を向ける。
そんな「野洲のおっさん食堂」は、いつも大賑わい。
先日も、12時半ごろに覗いたところ、テイクアウトならばお渡し時間は15時と書かれていた。
いやいやいや。
昼ご飯に、野洲のおっさん食堂のおにぎりが食べたいわけで、15時やったらおやつになってしまう。
しかも、それまで、お腹がもたない。
しょうがない。
今回はあきらめて、次回は、ちゃんと予約をしようとお店を後にする。
商店街の中では、百円商店街とかいう催しものが開かれていて、そちこちで、みなさん何やら美味しいものを頬張っておられる。
中には、野洲のおっさん食堂のおにぎりを食べておられる方もいた。
失礼は百も承知で、申し訳ないけど、ガン見してしまう。
中の具材に何をセレクトしはったのかが、気になってしかたない。
へ~。このお姉さん、若いけど、案外オーソドックスなセレクトやなあ。
隣のお兄さんは、よく食べはりそうに見えるだけあって、せめてるわ。
ほ~~~。
せっかく、あきらめた野洲のおっさん食堂熱が、またもや再燃する。
もう、どうしてくれるんや。
こんなにも食べたいのに。
だいたい、野洲のおっさん食堂のお店が小さすぎるんとちゃうか。
こんなにも、ニーズがあるのに、もっと店舗を広げてもいいんちゃうか。
そうやそうや。
何とかならへんやろか。
何なら私も働かせてほしいわ。
そしたら、皿を洗いながら(皿洗いしかする気がないのか?)、
美味しい具材の作り方も学べるし、おにぎりの技を目の前で見ることもできる。
そうやん。
お店をひろげはったらいいんや。
そして、働く人出を増やして、そこに私も参入する。
そうしたら、ちゃんと昼食の時間に、おにぎりを食べることができるようになるはず。
おにぎり食堂も儲かる。
わたしも嬉しい。
両者、ウィンウィン。
そんな妄想を夫に語っていたら、
う~ん。
野洲のおっさん食堂を拡張するのもありかもしれんけど、どうせやったら、隣に「大津のおばさん」という名前で、お惣菜屋さんなんかを開いてもいいんとちゃうか。
と、なんとも素敵な提案をしてくれた。
そうやそうや。
「草津のおにいさん」というのもどうや。
「草津のおにいさん」は、コッペパンやさんにしたらどうや。
あっ、「守山のおねえさん」というのもありやな。
「守山のおねえさん」は、そうやなあ、汁物なんかいいかもしれん。
スープ屋さんやな。
ええやんええやん。
商店街は、さらに大賑わいや~~~~。
2人しておにぎりが食べられなかった悔しさをいつまでもひきずり、延々と妄想話に花を咲かせ続ける。
どうやら、妄想癖は、私だけでなく、夫にもあるようや。
そして、二人して滋賀県が大好きみたいやなあ。
野洲も大津も草津も守山も、全部滋賀県にある市の名前である。
ちなみに、私は大阪、夫は京都出身なんやけどね。
と、妄想話を表出することで、随分とすっきりし、頭の中の苦しい状況から脱出することができたような気がする。
それにしても、草間彌生さんやったら芸術となるものが、私だったらただの戯言になってしまうのは悲しいけど。
草間彌生さんに、「野洲のおっさんおにぎり食堂」のおにぎりを食べて欲しいなあ。