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今日の通院はフルコース

3週間ぶりの通院治療日。

今日は、予定が満載。

まずは、8時前に病院に到着。
大画面テレビで、たくさんの人の頭越しに朝ドラをなんとか見て、
そこから、がん治療の病棟へ。

そこで、血圧やら体温やらもろもろの測定をし、
再び元の病棟に戻り、CTの受付場所に急いで移動。
すぐにCTを受けられるように、
洋服下着すべてノー金属の服装。
完璧。

おかげで、さっとCT検査を終えることができ、
次は採血。
2階にある採血検査場での受付を済ませると、
わたしの順番までは60人待ちらしい。
まあ、これくらいの人数やったらすぐ終わるはず。
診察の前に済ませてしまえ~。

それにしても、今日の採血担当の方は、よくおしゃべりする人やったわ。

その後、再び、がん治療の建物に戻り、ドクターの診察を受け、
10分ほどしてから治療ブースへ移動。

そこでは、太ももへの皮下注射。
すぐに受けられるように、スカートを着用。
スカートをまくりあげて、
立派な太ももを披露する。
人によったら、きっとセクシーな姿なんやろうけど、
まったくそんな感じはしない。
なんでや?

薬の量が多いので、注射針をさした周辺が、どんどん盛り上がっていく。
太ももが、ちょっとした丘みたいになる。
後で、ちゃあんと吸収されていくのはわかってるけど、
毎回ちょっと驚く。
それにしても、皮下注射のしくみが、今一つわからない。
3か月前まで受けていた点滴治療の方が、理屈としてはわかりやすい。

がん相談支援センターに置いてある、「はたらく細胞」を読んだらわかるかなあ。
でも、まだ、読み始めたところやし・・・。

それでも、時間短縮の魅力には勝てず、よくわからないまま注射を受けているいい加減さ。

その後は、3階にある循環器内科での診察。
検査データを見ながら、いろいろと問診をされる。
ただ、心臓エコー検査の予約が、この診察の後なので、
そこは残念。
次回まで、検査結果についてのコメントがもらえない。
ドクターは、
「まあ、何かあれば、病院からお電話しますので。」
と、しゃらっと言う。

思わず、
「えーーーーーっ!!!」と大きい声で叫んでしまった。

病院からの電話なんていらんいらん。

この時ばかりは、ドクターもチラッとこちらを見て、
「たぶん、大丈夫でしょう。」
と、またもやしゃらっと言う。
なんでこんなに言い切れるのか、その根拠を聞きたいわ。
でも、次が迫っているので、そこは我慢。
「ありがとうございました~~~。」
と言いながら、立ち上がり・カバンを持ち・扉を閉める。
もちろんお辞儀もしっかり。


そして次は心臓エコー検査。
再び2階に移動である。
ここでは、上半身裸にならないといけない。
ここまでの私に必要だったのは、
〇検査着への着替えがいらないようにノー金属
〇採血しやすいように腕がだしやすいもの
〇太ももが出しやすいようにまくれるもの
の3点。
すべてクリア。

ただ、たとえまくりあげやすくとも、
もしワンピースを着用していたら、
次の心臓エコー検査の時に、
ワンピースの上半身を脱いで両肩を出した遠山の金さんになるか
パンツ一丁になるか
という不細工なことになるので、
まくりあげやすいものといえば、スカート一択である。

そんなことを前日の夜に考えている。

通院もけっこう忙しい。
服装を考えながら、時間配分をし、その日の混み具合を見極めて
順番を考える。
一応予約時間というものはあるけれど、大きい病院なので、ほぼほぼ守られない。
5年近くも通っていると、どこにどれくらい時間を要するのか、
どのドクターが時間厳守なのか、はたまためちゃくちゃルーズなのかも
わかってくる。

今日は、めちゃくちゃ効率よく動くことができた。
ちゃんと検査や治療を終えられたことよりも、
段取りよく動けたことに満足を覚えてしまうせっかちさには呆れる。
いったい何をしにいっているのやら。

大学の時の先生が言ってた。
「生きいそいではいけません。」

先生の質問がまだ途中なのに、すぐに質問をしたがる友人に対して
その言葉を、たびたびかけてはった。
ふ~ん。
あの子って、生きいそいでるんか~~~。
とか言って大笑いしてたけど、
なんやわたしもそうなんか?

もっとゆったりと過ごしたらいいのにって、自分でも思うわ。

でも、ただの受け身じゃなくて、能動的に治療を受けてるってのが
ちょっとよかったりするんやなあ。

ふふ。
おおげさか。



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