銀座三越「天一」が営業停止処分 - 漂白剤入りの水で食中毒
1930年創業の老舗レストラン「銀座 天一」で食中毒事件が発生し、4日間の営業停止処分を受けました。
原因はなんと、漂白剤入りの水がお客さんに提供されたというのです。
名門店がなぜこのような重大なミスを犯してしまったのでしょうか。
高級名門店「銀座 天一」
8月31日、銀座天一 銀座三越レストラン店で、客に漂白剤入りの水が提供される事件が発生しました。
天一は1930(昭和5)年に創業。
歴史と格式を誇る名店で、国内外の著名な文化人や政財界の重鎮から愛され、古くから高い評価を得てきました。
全国に29店舗を展開し、ランチのコースが1万円以上する高級店としてよく知られています。
提供された水に異変が
8月31日の夕方、ある夫婦が訪れ、水を注文した際に異変が起こりました。
妻が最初に注文した氷のない水に漂白剤が混入していたのです。
妻が異臭に気付きスタッフに伝えたにもかかわらず、スタッフは適切な対応を取らなかったようです。
妻が水を飲んだ際に異臭に気づき、男性の料理人に叫んで伝えたのに反応はありません。
近くにいた女性店員伝えても反応してもらえなかったとのことです。
妻があらためてコップの水の匂いをかぐと、やはり強い刺激臭がありました。
証拠隠滅を図ろうとしたのか?
そのことを夫に伝えているときに、あろうことか女性店員はそのコップを黙って手に取って厨房に持ち去ろうとしたのです。
このまま持って行かれてしまっては、証拠隠滅されてしまうと思い、妻が厨房まで行ってコップを取り戻しました。
店員が全く対応しないため、警察に電話しようとしている最中、喉の痛みが悪化する妻は、口に指を入れて吐こうとしました。
すると別の女性店員は迷惑そうに
と言ったとのこと。
警察が駆けつけた時、妻はカウンターに倒れて深刻な状態でした。
漂白剤入りの容器と取り違えた
ようやく店のスタッフも事態を認識し、水を持ってきて喉をすすぐように促したといいます。
店のずさんな対応に憤慨した夫が厨房に向かうと、漂白剤の臭いがするピッチャーを発見しました。
女性店員は漂白剤の水を認めたうえで、容器の取り違えが原因だと主張しました。
この事件は、有名高級店である「天一」の名声に、大きな傷をつけることになってしまいました。
店の運営会社である株式会社天一の社長は謝罪し、再発防止策を実施すると述べましたが、客の安全を守る責任を果たせなかったことが大きな議論を巻き起こしました。
被害者の夫は法的措置を取ることを決断し、事件の余波は長く続くことが予想されます。
ネット上の声
この事件を受けて、ネット上では非難の声が多く上がっています。
TODOの気持ち
こういう事件があると、天一に限らず、最初に提供される水を飲むのが怖くなってしまいますよね。
あまりにも忙しくて集中力が切れてしまい容器を取り違えてしまったのか、単にこの店員さんの能力が低いのか。。。
どちらにしても、飲食店が忙しいのは当たり前だし、スタッフ教育は徹底しなければならないことです。
そう考えると、取り違えてはいけないものが同じ場所に置いてあるということ自体が、そもそもの問題だったんだろうと思います。
すべての飲食店の管理者はこの事件を他山の石として、今一度自分のお店の管理体制を見直してほしいですね。