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お金で失敗しないために(1)リスクに備えるお金を確保する

お金をたくさん貯めること、増やすことの前に、ぜひ知っておいてほしいのが、お金で失敗をしないための対策です。

人生には想定外がつきもの。
ちょっとした想定外がきっかけで始めた小さな借金が、予定通りに返済できず、じわじわと多重債務に陥るケースがあります。
 
新型コロナウィルス禍では、経営難から休業やシフト調整を始めた飲食店でとそこで働く学生アルバイトが苦境を訴える姿がよく報道されていました。

時給で働くアルバイトやパート、派遣社員は、体調を崩して働けない日が続くと収入が途絶えます。
それでも家賃や授業料などの毎月の支払いは続くことから、ちょっとしたピンチが大きなリスクとなりうるのです。
 
病気など想定外のリスクに備えるとき、頼りになるのは「現金」「普通預金」です。
体調が悪くて働けなくてもしのげる生活費、病院に行くお金、助けを求めて実家に帰るだけのお金は、現金、すぐに引き出せる普通預金で持っておきましょう。

アルバイト代を想定していつもクレジットカードや〇〇PAY払いをしているから銀行口座にもお金がない。
実家の親には知られたくないし頼りたくない。

そんな理由から、キャッシングやカードローンに手を出すと、その場しのぎにはなりますが、翌月にはいつもの生活費に加えて返済が待っています。

そんなとき、月々の返済額を「月々1万円」などと抑えられるリボ払いはとても魅力的に映るかもしれません。

でも、借りやすさが魅力のキャッシングやカードローンは金利が高めに設定されています。
「少しずつゆっくり返せば大丈夫」ということは、その分、借金が減らずに利息(手数料)の支払いが増していくということに。

自分の身を守れるだけのお金と、実家や友人など頼れる先は、日ごろから意識的に確保しておきましょう。

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