言葉での説得より、心からの納得。〜10分コーチング体験談〜
この記事は、百太郎の10分コーチングを完走された方からいただいた感想と日記のように綴られた心の変化をそのまま書き写しています。
悩んでいる人に勇気を与えられるものになればと、ご自身の心の変化を綴ったものを公開することにご同意いただきました。
1ヶ月の10分コーチング、遂に完走した。
毎朝コーチングを受けるなんて大変かな、早起きできるかな、金額も安いものではないし…と迷いつつ、自分だけで自己分析するのにも限界を感じていたし、とにかく変わりたいという気持ちだけで、「えい!やや!」で百太郎さんにDMを送った約1ヶ月前の自分を褒めたい。
この1ヶ月のセッションを通して、間違えなく考えが前進し、そして行動へ繋げられた。
コーチングを受け始めた初期の自分は、とにかく会社を辞めたくて、結婚を理由に退職することは決めたけど、本当に辞めてしまって良いのか確信が持てずにいた。
だからコーチングの目的は、以下の通りだった。
・会社を辞めるにあたって、自分の納得できる理由を見つけること。
・会社を辞めた後、何をすべきか。自分が本当にやりたいことを明確にすること。
『逃げは甘えなのか?』について考えた日があった。
その日の日記にはこう書かれていた。
「やれることをやらずして、この仕事を辞めるのは逃げなのか。その逃げは甘えなのか。」
その時の自分に言葉をかけてあげるとしたら、「逃げても良いと思う。でも何から逃げたいのか、何から逃げようとしているのかは、ちゃんと考えておいた方が良い。会社なのか、マーケティングなのか、周囲の人間関係なのか。原因がわかっていれば、対処できる。そうすれば、それは逃げではなく、前進になると思う。」
それにしても日記を読み返すと、初期の自分は本当に迷走している。1歩進んで2歩下がっているような、もがいている自分が感じられる。正直、あの時はまだコーチングに対しても、疑いの気持ちがあった。
コーチからのアドバイスを期待している自分がいて、でもコーチがいつもアドバイスをくれる訳ではなくて。飛び飛びに色んな話をして、こんな調子で目的達成できるのか…前向きでいようと心がけていたが、内心モヤモヤで、霧の中を歩いている気分だった。
第1章 自分の中の、「自分たち」との出会い
最初のブレイクスルーは、AとBの他に、Cの自分がいることを認識できた時だった。
A:完璧主義で頑固。自分の直感を貫きたい、強くなりたい自分。
B:周りによく思われたい、愛されたい。平和に、波風立てずにやり過ごしたい自分。
その時は、AとBがあまりに正反対だから、AとBどちらかを選ばなきゃいけないと思っていた。それが、AとB以外にCの自分もいることに気づいた時、AとBとCも全部自分。だからどれか1つに絞らなくてもいいんだ!って思えて、少し成長できた気がした。
Cの人格を言語化するとすれば、感情に飲まれがちなAとBに対して、「なぜ私はこう感じている?」「その感情を、私はどうしたい?」という問いを立ててくれる、ちょっと大人な自分。
Cの自分のおかげで、一見複雑な出来事でも、事実と感情に分解してシンプルに捉えることができ、そこにアタッチする感情を自分で選択できるようになった。感情に飲み込まれて、気持ちがズーンと落ちてしまうことが少なくなった気がする。
第2章 会社を辞める理由探しからの脱却
5月24日の自分はこんなことを書いている。
「今まで『自分がやりたいことってなんだろう』と考えるとき、それは今の環境から逃げ出すこと前提だった。やりたいことが見つかれば、逃げ出す理由になると思って、必死に探そうとしていた。それがこの2週間で少し変わったようだ。」
どんな変化かというと、会社に対する不満、自分に対する不満、マーケティングに対する気持ちを分解することができたのだ。それまでは全部ごちゃ混ぜに考えていたから、会社からも、自信がない自分自身からも、マーケティングからも、逃げるつもりだった。
でも、私には、「マーケティングって面白いかも」という気持ちが残っていた。今まで心の隅に、うっすらとその存在を感じつつも、見て見ぬふりをしていたその想いに、はじめてちゃんと向き合った。そのおかげで、自分がマーケティングという分野で、どこまで頑張れるか試してみたいという熱のある気持ちに気が付くことができた。
努力の方向性が見えた気がした。
目的を見失いそうな時でも「今、私は自分のことを信じられる?信じるために何をすればい?」と問いかけることで、今やるべきことが見えてきて、前に進み続けられると思えた。
第3章 最後の山
セッションも残すところ1週間を迎えたころ、壁にぶち当たった。
それまで、毎日のように自分と向き合い、思考の海の中で潜水を続けてきたのに、急にできなくなった。考えようとしても、深いところまで潜れず、浅いところに留まっている感覚。
しばらくそんな感覚が続いた。考えたいのに考えられない。
百太郎さんに、思っていることを吐き出す機会をもらった。少し楽になったけれど、それでもスッキリしない。不安が膨れ上がって、「ふりだし」に戻った気さえした。この1ヶ月何だったんだろう。結局また同じところにいる。もう楽になりたい。
それでも私は、過去の後悔より未来の不安を選びたかった。
その意思が確認できた時、大学時代に、英語を通して自分を変えることができた経験が自分の背中を押してくれた。あの時の自分だって、変われた。辛いかもしれないし、挫折するかもしれないけれど、「やってみたい」という気持ちに賭けて、今はマーケティングの分野で行けるところまで頑張りたい。確信を持って思えた。
振り返って
振り返ると、3つの山を登ってきたような気分だ。
1つの山を登るごとに、若干燃え尽きている自分がいて、それでも次の山はもっと高くて。一人だったら、きっと、とっくに燃え尽きていただろうな…
百太郎さんというコーチの存在のおかげで、一人では来れなかった場所までたどり着くことができたと心から思う。休む間もなく、また次に登る山が見えている。今度の登山は一人だけど、この濃い1ヶ月の変化を糧に成長し続けたい。
そして、答えはすべて自分の中にあったんだなと思った。
言葉での説得より、心からの納得。そんな言葉が自分の中にストンと落ちた気分だ。