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常に助けて、走り回る。誰をも笑顔にするために。
会うと「ねえねえ、ちょっと聞いてよ」と誰もが話しかけたくなる。いつもみんなの中心で「楽しい」を作り出す松土さんにお話を聞いてみました。
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松土朱里(Shuri Matsudo)
織田調理師専門学校卒業。2020年、新卒採用にて入社。100本のスプーン立川店にサービススタッフ、ドリンカーとして活躍中の若手エース。社内広報チームとして発信を行っており、全体のムードメーカーとしても活躍中。
気づいたら楽しくなっていた、サービスの仕事
ー松土さん、調理学校出身ではじめはキッチン志望だったんですよね。
そうなんです。でも面接を受けた際に、「その明るさならまずは半年、サービススタッフでやってみない?」と言われて。それでまずサービスとしてスタートしたらこれが楽しくて。入社半年ごろの面談で「やっぱりサービスを続けたい」と伝えて、引き続きサービスを担当させてもらっています。
ドリンクのポジションを担当させてもらうことが多いので、キッチンとも距離が近く時折仕込みのお手伝いをすることもあります。全ポジションできるようになるのを密かな目標としています。
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ー目指すはオールラウンダーですね。頼もしいです。テイクアウトの販売や開発にも携わっているとか。
立川店では併設して「となりのサンドイッチ」としてテイクアウト販売も行っています。基本的にドリンク担当が販売を兼任していて、ダイレクトにお客さまの反応が見えるので、その内容を料理長や店長に伝えながら試作してもらったり。店長も料理長も、「やりたい!」と言ったことをどんどんさせてくれるので自由に挑戦させてもらっています。
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ドリンクとテイクアウト回しながらフロアにも気を向けて、となると目まぐるしいんですがそういうときのほうが燃えるんですよね、わたし。忙しいときのほうが楽しくなっちゃって。
コミュニケーションの橋渡し役として
ー何事も楽しむ感じ、松土さんらしいです。でも忙しいとついついチームワークがギスギスしちゃったりしませんか。
そうなんですよね。ランチピークや休日はハードなので、思うように連携が取れなかったり、みんなが必死になりすぎちゃうときは、お客さまからもスタッフの顔が怖いってご意見をいただくこともあって。もっと楽しく働けるようにするためにはどうしたらいいんだろう…と悩んでいるときもあって。そんなときに思いついたのが1分休憩です。あ、あの子いまちょっとやばいかも、って思ったらスタッフをドリンクカウンターに呼び出して、一分間だけど、お菓子を食べてもらったり水分補給してもらったり、愚痴を吐き出してもらうようにしています。
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ちょっとのことだけど、みんな少しほっとして営業に戻っていくんですよね。最近だとみんな自主的に来て、一方的に喋り倒して気が済んだら戻っていったり。
ーまるで駆け込み寺のようですね。
基本的にわたし、お節介なんですよね。大丈夫かな、楽しくやれてるかな、ってみんなのことが気になっちゃって。そんなこんなでみんなとコミュニケーションとっているうちに、最近はわたしを見て「よっ!」って気軽に挨拶してくれたり、学生スタッフも同世代が多いので「バイトリーダー、今日も元気だね!」なんておちょくられたりして。
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でもそのぐらいフランクでいられるからこそ、他の社員だと言いにくいことも意見してくれたりします。そこから社内で改善策が生まれることもあるし、逆に他の社員からも「◯◯さん、最近どうかな?」なんて聞かれたり。みんなのコミュニケーションの橋渡しがわたしの役割だと思っています。
先日はよくクローズに入ってくれているアルバイトスタッフから、「クローズの作業は自分の方が慣れているから新人さんのトレーニングは任せてほしい」と言ってくれて。それからは新しいポジションに挑戦したい!などの前向きな意見も出てくるようになりました。
ー主体的な行動、素晴らしいですね!松土さんが橋渡し役をしているからこそ、チームワークが高まっているのを感じます。
接客してて作り笑顔なのか心からの笑顔なのかって、お客さまにも伝わってしまってると思うんですよね。だから誰も置いてけぼりにしたくないし、みんながここで働いててすごい楽しい!って思ってもらえるのを目標にしています。最近は忙しくなってくると、みんな、「来た来たーっ!」て感じで笑いだしちゃって、忙しいことを楽しんで乗り切れるようになってきたなと思います。
コドモたちから「また来たい」と言ってもらえる場所に
ーきっとお客さまにもスタッフの楽しそうな様子が伝わっていると思います。お子さまからプレゼントをもらったこともあるんだとか。
そうなんです、フォンダンショコラを食べていたお子様が、次の日にまた来てくれて、工作したものを持って見せにきてくれたんです!
「昨日食べてとっても美味しかったから作ってきたよ」って。
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レストランに来る理由って、オトナにとって美味しいものを食べたいとか、おしゃれな場所に行きたいとか、いろいろあると思います。でもわたしはコドモたちから「楽しかったからまた来たい!」っ言ってもらえるレストランにしたいといつも思っていて。だから本当に嬉しいプレゼントでした。
ーお客さまから会社宛てに松土さんの称賛のメールをいただいたこともありましたよね。
そうなんです。誕生日のお祝いでご来店されたご家族で、主役のお子さまがずっと手を気にしていて。どうしたのか訪ねてみたら、手に棘がささってしまっていたんです。せっかくのお誕生日なのに棘が気になったまま過ごすの嫌だろうなあ…と思ったらなんとかしなくちゃと。「棘 抜き方」とかで検索して試行錯誤して取ることができて、無事お誕生日をお祝いすることができました。
帰り際にわたしが不在にしていたのでお母さまがわざわざお礼のメールをくださって。気持ちが落ち込んだりめげそうになったときに見返してはまた頑張ろうって励まされています。
ーお子さまを楽しませたい一心からの行動だったんですね。まさに心からの接客が伝わった瞬間。
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ーお客さまの体温もスタッフの体温も上げている松土さんですが、今後はどのように働いていきたいですか。
冒頭でも少し話したんですが、目標は、全部できるようになりたい。すべてのポジションのことがわかるようになれば、いまどこをフォローすればいいのかがわかるじゃないですか。そうやってみんなを助けながら走り回っているのが好きなので。だから新しいことにもたくさん挑戦して、来年の自分がどうなってるんだろう?って想像しているとワクワクします。
これからもみんなを笑顔にして働いていきたいです!
撮影:藤﨑杏菜
取材・執筆:本間菜津樹
カメラマン:藤﨑 杏菜(Anna Fujisaki)
埼玉県出身。短大卒業後、栄養士として病院・保育園に務めた後、レストランなどで料理を学び、2021年100本のスプーンへ入社。立川店キッチンスタッフとして配属後、現在は東京都現代美術館内勤務。趣味のカメラでは主に人物写真を撮るのを得意としていて、採用広報撮影担当。他にもトランポリン、スノーボード、デザインなど多趣味。
インタビュアー:本間菜津樹(Natsuki Honma)
沖縄県出身。大学卒業後、アパレルEC運営会社にて出店ブランドのサポート業務等に従事。その後地元の出版・印刷を行う会社に転職し、ものづくりに関わるうちにその楽しさを実感。自身でも文章を書くように。出産・子育てをするなかで親子の場づくりがしたいという思いが芽生え、100本のスプーンへ。現在は東京都現代美術館内の二階のサンドイッチ勤務。