助産師のつぶやき
妊娠中の異常③ ~前置胎盤~
100smile助産師です。
妊娠中の異常(産科の病気)についてお話しします。
今回は、前置胎盤 です。
おなかの赤ちゃんは胎盤を経由して酸素と栄養をもらっていて、通常、胎盤は子宮の上の方についています。(妊娠初期は子宮の下の方についていても、妊娠週数がすすむにつれて子宮が大きくなり、胎盤も上にあがっていきます。)
前置胎盤とは、胎盤が子宮の下の方についていて、
子宮の入り口を覆っていることです。
子宮の入り口が胎盤で覆われているので、経腟分娩はできません。
子宮の入り口を覆う程度により
辺縁前置胎盤:胎盤の端が子宮の入り口についている
部分前置胎盤:胎盤が子宮の入り口の一部を覆っている
全前置胎盤:胎盤が子宮の入り口を完全に覆っている
に分類されます。
また、胎盤が子宮の入り口を覆ってはいないけれど、
子宮の下の方についている場合を低置胎盤といいます。
【どんな症状があるの?】
おなかがはると子宮の入り口を覆っている胎盤の中の血管が断裂して、
出血します。(警告出血)
前置胎盤で出血を認めた場合、出血がなくても妊娠32週〜34週までには入院することになります。
【お産の方法】
帝王切開です。おなかの張りや出血が増えた場合は、妊娠37週(正期産)を待たずに、
早産となる場合もあります。
出産のときに出血が多くなるリスクが高いので、妊娠中にあらかじめ、自分の血液を輸血 できるように貯血して準備しておきます。
【妊娠中に気を付けること】
前置胎盤と診断された場合、おなかが張らないように安静に過ごすことを心がけ(おなかが張ると出血しやすくなるため)、出血があった場合は直ちにかかりつけ医(助産師)に相談しましょう。
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