妊婦による心と体と生活の変化 6
今回は「人間関係part2:
ご近所付き合い・医療者との関わり」です。
●ご近所付き合い
お隣に住んでいる方の、顔とお名前(苗字)はご存知ですか?
妊娠前や妊娠中の朝早く出勤
➡夜帰宅という生活では、
おそらく、お隣さんに会う機会は
とても少ないと思います。
正確には、ご近所の方と関わらなくても、
生活が成り立つのです。
ところが、赤ちゃんが生まれると
・赤ちゃんを抱っこしながら荷物をもっていて、
エレベーターのボタンを押せないときに助けてもらったり
・赤ちゃん連れで歩いていたら
「可愛いですね。何か月ですか?」
と声をかけられたり
・赤ちゃんが泣き止まなくて、
ご近所迷惑でないかと気になったり、、、、
ご近所(地域)と関わらなければ、
生活が成り立たなくなります。
妊娠中(もちろん、できれば妊娠前)から、産後の生活に備えて、
ご近所の方にあいさつをして、
顔見知りになっておくのが良いですね。
極端な例ですが、
◆知り合いのAさんの赤ちゃんが泣いている
・大丈夫かな?(心配)
・おっぱいの時間かな
・赤ちゃんだから泣くのが当たり前だよね
◆知らない誰かの赤ちゃんが泣いている
・虐待なのかもしれない!
・うるさいな
・親はなにしているのだろう
このように、同じ状況でも、
知り合い(顔見知り)かそうでないかで、
ずいぶん、印象が違うような気がしませんか?
お隣さんや地域の方とのお付き合いを、
妊娠中から意識してみてください。
これから先、
保育園や小学校が一緒になるご家庭があるかもしれません。
災害時、地域の方と協力して、
赤ちゃんを守らなければいけません。
赤ちゃんが生まれると、
ご近所(地域)と関わらなければ、
生活は成り立ちません!
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●医療者との関係
妊婦健診で約14回(10ヶ月間)、
出産後の入院4日〜1週間、
産後健診で1~2回、
産科医師や助産師とのかかわりが続きます。
今まで、特別大きな病気やケガをしていなければ、
医療者とこんなに長期間、
しかも頻繁に関わることはないと思います。
長くお付き合いするがゆえに、
産科医師や助産師との関係性はとても大切です。
産後の女性が抱く不安の調査※によると
医療者のケアに対して不安を感じている方がいらっしゃり、
・不十分な対応
・いたわりのないケア
・授乳に関する厳しい指導
等が挙がっていました。
※永田智子,他:就業継続を望む女性が抱く産後半年までの不安に関する質的研究,母性衛生 60(1): 110-117, 2019.
忙しそうな医師や助産師に遠慮して、
心配なことが聞けなかったり、
聞けたとしても、納得いかなかったり…
という経験はありませんか?
多くの医師や助産師は、
妊婦さんに安心して頂けるよう、
懸命に診療やケアに取り組んでいます。
しかし、
分娩施設が減少しているため、
1施設当たりの分娩数は増えており、多忙を極めます。
また、高年出産の増加や、生殖医療技術の発達により
ハイリスク妊娠の方が増えており、
高度な医療を常に提供することが求められ、
医師も助産師も、常に緊張度が高い状況で働いている施設もあります。
これは、医療者側の都合なので、言い訳にはできませんが…
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◆妊婦健診中から、積極的に医師や助産師と話してください
・健診前に心配なことや質問したいことを整理して、
メモしておきましょう。
・医師の診察の後で、
助産師と話す機会(保健指導)がある施設では、
助産師を活用するのも手です!
「先生の説明の~~~が分かりにくかったのですが、
教えてください」
と伝えてください。
・健診の結果(内診、超音波検査など)、
薬のこと、治療方針のことなどは産科医師に、
生活面の注意など妊娠中の過ごし方、
お産の経過、育児用品のことなどは
助産師に聞いてください。
◆妊婦健診中から、医師や助産師と話しておく(コミュニケーションを密にとっておく)ことで、
出産に安心して臨むことができ、産後に困ったことを聞きやすくなります♪
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ちなみに、
出産後入院中、
眠たいのに「授乳ですよ~」と助産師に起こされて、
「もう無理!」
「助産師さん厳しすぎ~」と思う(思った)ことも
あるかもしれません(笑)
これには理由があります。
出産直後の数日間が、
その後の母乳育児を成功させるか否かの
重要な時期だからです。
頻回に授乳すると、母乳分泌が促進されるので、
疲労困憊なのは十分承知で、
夜間に声をかけています!
赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激で、
プロラクチン(乳汁産生促進)と
オキシトシン(射乳反射)というホルモンが分泌されて、
のちに母乳がたくさん出るようになるのです。
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さて、part1とpart2に分けて、
産後に変化する人間関係
●夫婦関係
●親との関係
●ご近所付き合い
●医療者との関係
についてお話してきました。
妊娠中に、
周囲の方との関係の変化について、
すこし考えてみてください(^^)/
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