アレルギーと添加物のお話|賢い消費者であるために
コンビニやスーパーで食べ物を買う時、原材料や添加物などのラベルを確認していますか?2020年4月からの新食品表示制度や、今月末で経過措置が終了して2022年4月から完全義務化する原料原産地表示制度など、食品の表示には様々なルールがあります。今回は、誰もが知っていて損しない情報だけピックアップして解説してまいります。
■食品表示とは
食品表示とは、食品の安全性の確保や取引の公正、人々の栄養の改善・健康の増進等を図る目的で、食品に表示される事項のことです。どんな原材料を使って作られたか、どう保存したらよいかなど、食品表示から読み取ることが出来ます。
しかし、表示対象外のものもありますので注意が必要です。
■食品表示の対象外に注意!
容器包装に入れられ、店頭に陳列の上販売されるものは表示が必要となりますが、レストランのテイクアウトのようにオーダーに応じその場で製造・販売されるものは、製造者側がその場で情報提供できる立場にあることから、表示は必要とされません。
つまり、スーパーのお惣菜やレストランのテイクアウト・デリバリーを利用する際には、原材料や栄養成分などの記載が無い場合が殆どのため、アレルギーや添加物が気になる方は注意が必要です。
■アレルギーは新規発症することもある。
アレルギーは下記の種類があります。
また、現在アレルギーが発症していない場合でも、突然アレルギーが新規発症することもありますので注意が必要です。
上記には記載がありませんが、私は35歳の時に突然「生玉ねぎ」でアレルギーが発症し、生玉ねぎを食べたすぐ後に呼吸困難と心臓が締め付けられるような苦しさを体験したことがあり、軽度のアナフィラキシーショックだったと考えられます。(今は加熱すれば食べられます)
マイナーですが「スターフルーツ」を食べた時も、喉の中の異常な腫れのような感覚と呼吸困難を体験したこともあります。学生時代に海外旅行でタイにいた時のアレルギー発症だったので本当にヒヤヒヤしました…。
レストランでデリバリーやテイクアウトをする場合は、表示義務が無いためアレルギーの記載もありませんので、アレルギーの心配がある方は事前にレストランに問合せをする必要があります。
通常、スーパーで販売されているお醤油には、ほとんどの場合『小麦』が入っています。小麦アレルギーの方は勿論ご存知ですが、その周囲の方やレストランの方も知っておきたい情報ですし、大人になってから新規発症する可能性もあることを鑑みると、誰もが知っていた方が良い知識です。
佰食屋では、ナッツアレルギーの方がいらっしゃる場合は『胡麻』が大丈夫かどうかも併せてお伺いするようにしています。サラダのドレッシングが胡麻ドレッシングのため、細かい部分でも気を付けなければいけません。
■添加物を読み取る方法。
2020年4月に完全移行した新食品表示法から、添加物を判別しやすくなりました。表示方法は主に下記4種類ほど選ぶことができますが、原材料と添加物が明確に区別できるようになりました。
私達消費者からすれば、とっても分かりやすくて嬉しいですね。ちなみにこれが判別できるようになると、【添加物が入っていない食品】を簡単に選ぶことが出来るようになります。
例えば、紅茶の茶葉を購入する時。
紅茶と言えば、香りを楽しむものですよね。
しかし!!!
かなり多くの紅茶の原材料の添加物の部分に「香料」と記載があります…!
まさか、紅茶の自然な香りではなく香料だったとは…!という驚きです。もちろん香料が含まれていない紅茶もありますので、私はいつも香料の入っていない自然な香りの紅茶を購入するようにしています。
知っているだけで、明日からちょっと原材料表示を見てみようと思ってしまいますね。
■原料原産地表示制度
最近産地偽装についてのニュースも見かけますが、原料原産地表示制度については2022年3月31日までが経過措置期間となっており、2022年4月から改正原料原産地表示制度が適用されます。
グローバル化に伴い、食品においては多種多様化やフードチェーンの複雑化、そして様々な国の原材料を用いた加工食品の流通が増加しています。
しかし、従来の原料原産地表示制度では、対象となる商品が店舗で陳列されている加工商品全体の約11%を占めるにすぎず、加工食品の原材料の産地情報が、消費者に十分提供されているとは言えない状況でした。
そこで、全ての加工食品を対象として原料原産地表示制度を義務付けることが平成29年9月に定められました。義務化に際して経過措置期間が設けられており、事業者は令和4年3月末までに改正に対応する必要があります。
間もなく完全移行するこの制度によって、産地偽装が無くなることを切に願います。
■自分の身は、自分で守ろう。
少し難しいキーワードが沢山羅列していて読みにくい部分もあったかもしれませんが、自分の身は自分で守るために、少し勉強してでも賢い消費者で居続けたいですね。
様々な制度や改正について、難しく理解に時間がかかることも多々ありますが、難しいことを分かりやすくお伝えするチャレンジを、これからも頑張って参りたいと思います!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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株式会社minitts
代表取締役 中村朱美
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Thanks!!
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