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ゲームで培う仕事力|「必ず答えが用意されている勉強」では培うのが難しいチカラ
間もなく夏休み。夏休みは子どもがゲームばかりして困ると思う方がいらっしゃる一方で、ゲーマーこそ先端人材という時代でもあるようです。今日はゲームで培える力について考えてみます。
■ゲームにも種類が色々ある
「ゲームは勉強に悪影響!」と思われている方の多くが、ご自身がゲームをほとんどしたことが無い方ではないでしょうか。
これまでゲームが好きだった人はもちろんご存じかと思いますが、ゲームって一言で言っても、本当に様々な種類があるんです。
・アクションゲーム(ストリートファイター・スマブラ等)
・シューティングゲーム(スペースインベーダー等)
・シミュレーションゲーム(信長の野望・ときメモ等)
・レーシングゲーム(マリオカート等)
・アドベンチャーゲーム(逆転裁判・ぼくのなつやすみ等)
・ロールプレイングゲーム(ドラクエ・FFシリーズ等)
・パズルゲーム(テトリス・ぷよぷよ等)
・音楽ゲーム(太鼓の達人・リズム天国等)
・トレーディングカードゲーム(遊戯王デュエルリンクス等)
懐かしいものから現役のものまで様々です。もちろん私はほとんどやったことがあります…!笑
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■ゲームは仮想空間
どんなゲームでも、私たちの日常生活に非常に密接しています。ゲームは普段体験できない世界を再現した仮想空間ともいえるでしょう。
ゲームをするためには下記の事が出来ないといけません。
・ルールを理解する
・順番を守る
・お金の単位を理解する
・モノを売買する
・説明文や村人の話していることを理解する
・協力したり仲間を助けたりする
・戦略を考えて挑む
・アイテムや経験値を分配する
・負けて悔しい気持ちを感じる
・失敗しても何度もトライする
これらの内容は、私たちの日常生活でも必要な能力です。机に向かって勉強するだけでは得られないような「売買」「協力」「仲間」「分配」「戦略」といった経験が可能なのがゲームの特徴だと考えています。
日常生活では体験できないような経験を、仮想空間で子供のころから体験してみることは、決して悪いことではないはずです。ゲームの中でいくら失敗しても、日常生活が脅かされることが殆ど無いからです。
ゲーム内でお金を集めて欲しい武器や道具を購入し、強い敵に挑むという体験は、ゲーム特有のものです。
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■ゲームには性格が出る
ゲームの中でも特に「ロールプレイングゲーム(RPG)」は、同じストーリーでもプレイヤーによって進め方が大きく変化するゲームではないでしょうか。
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ロールプレイングゲームは、敵を倒してレベルアップしてお金を稼ぎ、武器屋や防具屋、道具屋で買い物をしてメンバーを強くしながら最後のボスを倒すまで冒険する、という内容が殆どです。
ロールプレイングゲームの進め方は下記2タイプに分かれることが多いと思います。
①出来る限り早くストーリーを進めたいので、レベルはいつもギリギリでボスに挑む(アイテムも魔法も使いまくり)
②コツコツと頻繁にフィールドで戦ってレベル上げをし、街の住人には全員に話しかけ、壺はすべて割って、宝箱も一つ残らず取り、ボス戦で楽勝で勝つ(ラストエリクサーは一度も使わずエンディング)
私は②のタイプなので、プレイ時間がめちゃくちゃ長くなります…。でも心配性だから、レベル上げはしておきたい。一方で私の夫は①のタイプです。
本当に性格によってプレイの仕方が大きく変わります。さて、こういった特徴のあるゲームから、私たちは何が学べるでしょうか。
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■実際に経営者になって思うこと
会社に就職し、サラリーマンとして働く最初の数年間は、一旦仕事を覚えるための期間であり、自分の能力を完全に発揮できないかもしれません。
しかし、役職がついて上司になったり、独立したり、会社を経営するようになった時、このゲームで培った能力が発揮されると思っています。
社会人の多くの人は、
未知の出来事を前にして、
答えが無い世界において、
自分で手探りで答えを見つけていく。
そんな仕事をしています。
この能力は、勉強で得た「暗記力」や「記述力」、そして「必ず答えが用意されているテスト勉強」では培うのが難しいものです。
むしろ、ゲームでの「どうやったらこのボス倒せるんだよ…無理ゲーかよ…」という途方もない体験や、「もっと周りの仲間の能力を上げてチームで挑まないと倒せない!」といった、マンパワーではない乗り越え方を体験してきたことで、様々なアイデアやパワーで乗り越えていけるのではないでしょうか。
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会社も、仕事も、自分一人でできることには限界があります。自分はこれまで勉強を沢山してきたから人より優秀だ、と言っても、です。
問題解決能力や、答えのない挑戦に挑む力は、きっとすぐに培えるものではなく、これまで何度同じような経験をしてきたか、といった経験の数が強さになるのではないでしょうか。
もちろんそれがゲームでなくても、部活や発表会、習い事や地域の活動でもなんでもいいんです。周りのみんなと一緒に目標に向かって答えのない努力をしてきた経験こそが、仕事をする際に力を発揮すると今実感しています。
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■自分を知る一つのきっかけ
ゲームでは、自分をよく理解することもできます。仕事をするにあたって「自分が心地よいと思える仕事の進め方」があらかじめ理解できるのは、とても強みになります。
先ほど記載していた2つのタイプ。
①出来る限り早くストーリーを進めたいので、レベルはいつもギリギリでボスに挑む(アイテムも魔法も使いまくり)
②コツコツと頻繁にフィールドで戦ってレベル上げをし、街の住人には全員に話しかけ、壺はすべて割って、宝箱も一つ残らず取り、ボス戦で楽勝で勝つ(ラストエリクサーは一度も使わずエンディング)
自分がどちらのタイプなのかを知ることで、仕事をどうやって進めると自分が心地よいと感じるかが分かります。
私は②のタイプ。
あらかじめ期日ややるべき流れ、スケジュールを綿密に計画し、関わる人々には先に徹底的に情報共有し、期日を伝えるときは本当の期日より少し早めに伝え、絶対に安心して期日にすべてが間に合うように作業を分配していきます。
一方で、①のタイプの方。
②のやり方ではストレスが多いと感じます。思いついたら猪突猛進で動けるのが魅力でもあるので、細かいスケジュールは無しで、いけるとこまで一気にいく!でいいのではないでしょうか。
チームメンバーにも様々なタイプがいるので、そのタイプを理解して仕事を進める際に「先にレベル上げするタイプ?」と聞くと非常に判断しやすいというわけです。笑
■戦略・記憶力、そして仕事力
もはやゲームが悪だ思っている人も圧倒的に少なくなってきました。むしろ、ゲームで培った能力を仕事に活かそうとする企業も増えているぐらいです。
幼い頃から戦略を考え、アイテムや魔法の名前を覚え、チームで連携してボスを倒すという経験が簡単にできるゲーム。ぜひ上手に使ってほしいと思っています。
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もちろん、ゲームをする代わりに宿題は先にする、ゲームは〇時間まで、などの各家庭のルールは必要かもしれませんね。
この夏休みは、戦略的にゲームを取り入れて、親子で楽しい時間を過ごされることを祈っています。
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ゲームで培う仕事力
「必ず答えが用意されている勉強」
では培うのが難しいチカラ
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株式会社minitts
代表取締役 中村朱美
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Thanks!!
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