星のきみ

明日にも世界が終わるなら
名も無いきみに会いに行こう
ぼくにとっての何なのか
名は無いとしてもうつくしい
かすかな光でかがやくきみよ

世界の終わりの明日の日に
きみがすべてを手放して
ぼく一人を待つのなら
迷わず走って会いに行く
辿り着けないと分からずに
遠いきみを抱けるのだと
愚かな願いの離せぬままに

ぼく一人を待つきみが
そこに居たなら命など
かまわず向かって行けるのに
どこにも見えないぼくのきみ
名も無いきみはいつまでも
ぼくの夢に生きていて

明日にも世界が終わるなら
名も無く見えない星のきみ
ひとりで胸に抱きしめる
どこにも行かないもうずっと
一緒なのだと喜ぼう

抱きしめるには遠すぎる
名も無いかすかな光のきみよ
終わりの時はそばにいて
見えないけれど抱きしめよう