第4回 100分de読書会 開催レポート
こんにちは、100分de読書会運営の柚淡です。
この記事は以下のGoogle blogの改訂版です。
第4回読書会 小説フリー回の開催レポートです。
今回は5名の方に参加して頂きました。以下では
・名前(HN)
・書籍名/作者
・あらすじ、内容、感想など
の順に書き表しています。
〇参加者側
1.すずひろさん
推し、燃ゆ/宇佐美りん
若者の世情を表している話。
主人公の女子高生はとある男性アイドルが好きで、その推しにのめり込んでいた。しかし、推しが炎上したことがきっかけで推しを推すことに辛くなってしまう(=推しはいのちに関わる)。そしてある事件を契機に推しを推せなくなってしまう……。その後、彼女はどうなってしまうのか?
2.真琴さん
本日のメニューは。/行成薫
五つの短編集、デカ盛りから始まる物語。
今回は「おむすび」を紹介。
テーマは『料理を通した人と人との繋がり、温かさ』
主人公の母は料理したくない。作りたくないが、母親としての義務感でSNS映えをモチベに作り続ける。が、主人公はまずいので食べたくない。しかし、この悪循環をおむすびやさんが解決する。果たしてその過程とは?
3.ひろしさん
ライオンのおやつ/小川糸
ライオンの家という、死を待つ家が舞台。
死について考えさせられるが、重くなく読める。主人公はガンにかかるが、「おやつ」を軸に様々な記憶を辿っていく。
最後に食べたいおやつは、いつ食べられるかわからない上に食べられないこともある。そしてお亡くなりになられた後に、その人のおやつが登場することもあり、とても切なくなる。
「人生の最後に食べたい『おやつ』はなんですか?」
4.匿名さん
透明人間は密室に潜む/安津川温海
このミステリーが凄い! 2位受賞作品。
透明人間による殺人の話。作中では、透明人間病(=薬を打たないと徐々に体が透ける病。光は体を透過するが、物質は透過しない。)というものがあり、とある透明人間は現場のものを使って殺人を犯す。その直後、現場にたまたま探偵が現れて密室にする。果たして探偵はどのようにして透明人間を見つけるのか?
300頁に全4作、完全独立で各話伏線が濃厚な作品です。
5.ゆずさん
あなたの人生、片づけます/垣谷美玲
夫のカノジョ(2013)の原作者。身近な社会問題をテーマにされている。
主人公はとまりさんという片づけ屋の女性。
「部屋を片付けられない人間は闇を抱えている」をモットーとして、依頼者と一緒に片づける。異常なことを異常だと言ったりしながら、アメとムチを使い分けて依頼者が片づけられないわけを探っていく。
〇運営側
6.ゆうきさん
思い出のとき修理します/谷端恵
連作短編集。
主人公(明里)は職場恋愛していた彼氏に振られ、家庭とも上手くいっておらず、祖父の住む商店街に引越す。失意の中で「思い出のとき修理します」という時計屋さんを見つけ、店主である秀司に心惹かれる。秀司と明里は幼馴染であるが、明里はそれを覚えていない。対して、修二の最初に直した時計は明里のものだと記憶してるが、これも明里は覚えていない。
この二人の行方はどうなっていくのだろうか?
7.柚淡
京都伏見のあやかし甘味帖/柏てん
京都伏見を舞台とした、あやかしと老舗甘味を巡る話。
ワーカホリックの主人公れんげは、ある日会社から唐突な退職勧告を受けて帰宅すると、結婚予定の彼氏が見知らぬ女を連れ込んでいた! そして彼女は傷心のまま東京から飛び出し京都へ旅立つ。そこで出会ったおっとり系男子大学生とおしゃべりな黒狐とともに次々と怪異に巻き込まれていく。
以上、計7冊の紹介でした。
最後に第4回の活動tweetを掲載して終わります。