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朝、手からこぼれるもの
○昨晩は夕方から眠くてしょうがなかったので、これまで眠れなくて困っていたんだから眠いときに眠ったらどうだろうと思い立ち、21時過ぎには横になったら案の定そのまま眠ってしまった。
●明け方3時にいつものように目が醒めたが、21時から眠っているからすこぶる調子がいい。とはいえ、このまま起きるのは早すぎるので布団の中でkindle本を読む。『現代思想 2023年3月号 』ブルーノ・ラトゥールの特集。
○アクターネットワーク理論の提唱者で、あらゆる「もの」がすべて「アクター」として関わる世界を示していて、人間の社会構成主義的な考え方、しかも人間社会のみならず、あらゆる生物、ウイルスまで、地球の規模で世界を捉え直させてくれる。
もし演劇でコロナを扱うなら、イェリネクの戯曲より、ラトゥールのインタビュー「地球に住む(抄)」(現代思想2023年3月号)を演劇化したほうが、おもしろそう。これまでの演劇は人間中心過ぎる。地球視点での人類と細菌への視点。アクターネットワーク理論からの逆輸入。
— 黒沼 非役 (@100ken) March 8, 2023
◎近代を生きる人間のシーンと細菌やウイルスのシーン(それはおそらくその人間のなかの誰かの語りによって再現されるかもしれないが)何かを対象化しようとする人間と、それによって収まらない繰り返し更新されていくウイルスの変化。
それはどんなふうに表現されるだろうか。そんなことを想像するだけでもワクワクする。
ウイルスの言葉。デルタ株、オミクロン株、名付けられ対象化されるが、またそれから逃れていく。番号を付けられてもまたどんどん手からこぼれていく。それと同じ構造で政治も、消費文化社会も、同じように次々変化し、対象化を逃れていくだろう。いつまで経っても手の中におさまらない。とらえたと思ってもこぼれ落ちていく
●朝の通勤時間。利根川土手の横の片側一車線の道を走るが、ここ最近はずっと下水道工事をある場所でやっていて、いや、実際にやっているところは一度も見ていないが、ずっと片側が閉ざされていて、日々渋滞が長くなっている。
●人と話して、人の話を聴いてあっという間に時間が過ぎていく。