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再生紙作り実験

西武新宿線武蔵関から徒歩7分ぐらいの場所にあるブックカフェ「100BOOKCAFE」店主ワタナベです。

浪江由唯さんの著書「世界の紙を巡る旅」を読みました。紙が好き過ぎて303日間かけて世界の紙を見てきた!という方が作った書籍です。

本自体に使ってる紙も色々と拘っていて、10種類以上の紙が使われています。

本の内容は浪江さんの冒険譚のような、紙の専門書のような、読むとワクワクする感じです。

今回はこの本の中で記載されてるコピー用紙を使った「リサイクルペーパー」を実際に作ってみたので、その様子を綴ってみます。

使った道具です。左上から竹のランチョンマット、鍋、捨て紙(材料)右下に行って、ミキサー、ふるい、タオルです。
最初にざっくり工程を書きますと

1・紙を細かく刻む
2・煮込む
3・ミキサーなどで細かくする。
4・水にさらしてすくう。
5・乾かす。

こんな感じです。

まず、捨て紙を刻んで鍋に入れます。

シュレッダーなどあると楽ですが無いのでハサミで適当に切りました。次に水を入れて煮込みます。

紙と同量の水で煮込むと書いてましたので、これも適当に紙が全体的に浸かる程度の水を入れて煮込みました。途中で水が蒸発したので、何度か水を足しつつ30分ほど火にかけました。

煮込んだらミキサーにかけてさらに細かくします。

大きい器に水を張って掬う工程です。最初は鍋に水張ろうかと思いましたが、小さい気がしたのでシンクを洗ってシンクに張りました。

専用の掬う道具は無いので100均で買ったフルイで掬いました。

100均で買った竹のランチョンマットに広げて乾燥させます。この時にタオルで軽く水気を取りました。今回はとりあえずリサイクルペーパーを作れるかどうかの実験なので見た目やクオリティなど一切気にせず作業しました。

一晩経って、乾いてひとまず完成です。触った感じは段ボールの中みたいな感じ。でも、ちゃんと紙でしたね。

感想

紙を原材料にして紙を作っただけなので無駄な気もしますが、色々なアレンジは出来そうです。実際、浪江さんの書籍ではこのリサイクルペーパーの工程に「装飾」と言うのも入ってて、草花を混ぜ込んで装飾してます。今回はとりあえず作れるのかどうかを試したかっただけなので省きました。

あと、材料として使ったコピー用紙ですが、文字とかを印刷してたので今回みたいなネズミ色になったのかなと思います。白紙を使ったり、掬う時に水彩絵の具とか混ぜれば好みの色の紙を作れる気はします。やってみないと分からないですが。というか、そもそも紙の原材料って木とかの植物なので白にはならないハズですね。白も何かで着色してるって事なのかな?

もう一つ思ったのは上の完成3枚目の写真で撮ってるように凸凹の部分もそのまま固まったんですが、それってつまり立体物も作れるって事なのかなと。掬った直後の水分を多く含んでる状態が少し粘土っぽい感じだったので、その状態で成形して乾燥させると立体的なモノも作れそうだなと。後は先程も書いたように草花を入れて装飾が出来ると言う事なので、草花以外でも混ぜ込めるモノは色々ある気はするのでアレンジの幅は沢山ある気はします。

とは言え、自分はクリエイターではなくて書籍を読んで面白そうだから実験してみたっていうだけですので、自作の紙物を作ろう!とはあまり考えてないですが。お店で使えそうな小物とか時間があったらちょっと作ってみたいなとは思いますけどね。

何にしても実際やってみて楽しかったです。興味が出た方はとりあえず浪江さんの本を手に取ってみて下さい。すでに初版は完売されたようでして、本屋さんに置いてるだけしか現状は無いみたいですが。

因みに、自分が浪江さんを知ったきっかけとしてはクラウドファンディングで見かけて知りました。その時に支援させて頂いてリターンで「イベントを開催する権利」を選んで、今度当店でイベントをして頂ける事になってます。楽しみ。

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