アーティストやクリエイターは特別な人であって欲しいっていう願望。
西武新宿線武蔵関から徒歩7分。100BOOKCAFEというブックカフェのオーナーわたなべです。
最近お客さんにスピッツのCDをお借りしました。お客さんにCDをお借りするのは2度目です。好きなものをオススメして貰えるのは嬉しいですね。
お返しに知り合いのCDをお貸ししました。サブスクで聴けないレアなやつです。耳に合うかどうか分かりませんが。笑
左ききのエレン14巻が熱かったです。いや、ずっと熱い漫画なんですけどね。
少しばかり自分の話しになってしまいますが、自分はクリエイターやアーティストと呼ばれる人の事をかなり特別視してます。
昔、レコーディングエンジニアになりたい時があって、専門学校に通ってた時があったんですが、そこでDAWと言う楽曲制作ソフトの使い方を学んで
「これ使えれば誰でも曲作れるじゃん」
ってなりました。
音楽理論も楽器の演奏能力も、楽譜の読み方を覚える必要も無いんです。
視覚的に音を配置する事が出来て、コピペでテキトーなループ作れて、音色も選び放題。それを知ってから「プロで音楽をやる人は本当に特別な人」っていう考えがより強くなりました。なんせ、自分でも作曲しようと思えば出来てしまうんですから。
人によっては「これ使えれば自分もアーティスト!」みたいになるかもしれないですが、自分の場合はソフトを使える事によって、尚更センスがある人との差を思い知った感じです。同じ「なんとなく」で作った曲のクオリティが圧倒的に違う。まぁ、そもそもアーティストになりたくて専門学校に入ったわけではなくて、あくまでレコーディングエンジニアを目指してたのでそこは別に良いんですが。レコーディングエンジニアもセンスの世界だったんですよね。
何となく技術職だと思ってて、機材の使い方とかを覚えれば出来るようになるかなっていう感覚だったんですが、全然違いました。そもそもレコーディングエンジニアって何?っていう所ですが、レコーディングエンジニアは例えばアーティストが音源を作る時にギターやボーカルなどの録音をするんですが、その録音作業をする人です。
その録音(レコーディング)した音のバランスとかを整えるのをミキシングって言ったりするんですが、それも兼業したり、もしくは別の専門の人がやったりします。
そんなレコーディングエンジニアの仕事ですが、音を録るってこんなに深いの?っていうぐらい深いんです。ギターの音を録るってなったら、マイクは何を使うのか、マイクをどこに向けるのか、何本立てるか、とか色々あるんですが、マイクの向きや場所によって音が変わるんです。しかも絶対的に「良い音」っていうのは存在しない。
激しい曲とスローテンポな曲だと録りたい音も違ってくるし、奏者の弾き方や使うギターによっても違う。その都度、曲に合った「良い音」を探さないといけない。
「無理だな」ってなりました。講師の人が録音した音を流して「この違い分かる?」的な事を言ってて、違いそのものが分かったとしても、何が良いのかは分からない。でも、絶対的に自信がある人は「こっちが好き!」ってはっきり言えたりする。
因みに、レコーディングの講師をされてた方はジブリ音楽の久石譲さんの曲とかをメインでやってる方だったんですが、本当に驚いたのが、生徒が持ってきたCDを聴くっていう授業があって(確か、音の作り方を勉強する為)
その持ってきたCDを流したら講師の先生が「このエンジニア◯◯さんじゃない?」って当てた時です。アーティストとかアレンジャーとかじゃなくて音聴いてエンジニア当てられるの?嘘でしょ?ってなりました。
そういう人を見て
クリエイターやアーティストはこういう人がなるべき
っていう考えがより強固になりました。
左ききのエレンは音楽では無くて、デザインやアートに生きる人達の漫画ですが、読んでて「やっぱクリエイターってこういう人だよなー」ってなります。特に今回の14巻は熱い。自分の感覚だと、寧ろこういう人種以外はクリエイターなんて目指すなぐらいに思ってしまうんですが、まぁ、人それぞれですし、需要はいくらでもあるでしょうから良いんですけど。
因みに自分は、お店作りに関してはクリエイター気質なのかもしれないとか思いつつあります。イメージをある程度具現化する事が出来るからなのかな?
まぁ、そんな感じで左ききのエレン14巻オススメです。
ジャンプ+たと114話、115話あたりです。