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進展しない3人の男の子を思いながらaikoを聴く夜

この2日間、占いの結果ばかり頭にこびりついていた
『てめえの人生はどこなんだよ』
深夜の通話中、友達の言葉でやっと目が覚める

これはいつかの私のための備忘録
こんな26歳夏があったということ
恥丸出しで、決してまっすぐじゃない
友人の結婚式のWEB招待状が届き、家族同然の同棲生活を営む親友もいる中で
生まれた時から変わらぬライフステージの象徴『実家の1人部屋のベッド』から仰向けでスマホに書き殴る
  
いつのまにか、恋愛の失敗を極端に恐れて
自分の気持ちを真っ直ぐに育てることが出来ず
相手へ伝えるなんてことさえ考えれなくなっていた
いかに相手が同じ温度、熱で自分と相対してくれるかばかり見定めようとしていた。
温度が低い様子を少しでも相手から感じたら、なんか違う、私とはこれが合わないかも、と粗探しをする、そんな癖がついてしまった。

そうなってしまったのも、
うまくいかなかったことがあまりにも多すぎたことや誰もが自然に自分の周りにいる人と天秤にかけてジャッジしている、ということを知ってしまったから、だとも思う(自分の弱さを棚に上げて)

『出会いなんてないよ』
『えー、そんな時間なんてないよ』
『いい人いなくてさ』
この言葉を信じたくなる相手が
気になる相手だという証拠なんだろう

魅力的な相手なんだから
比べる相手すら1人もなしに
私がコールド勝ちできるなんて
そんなわけない

そんな私も、誰も脈アリとは言えないはずなのに
脈アリではない魅力的な誰かと誰かを天秤にかけてあーでもない、こーでもないと進まない関係性から目を逸らすことで心の均等を保っていた
依存っぽくなりたくないから、そう言い訳して。

・おそらく私はキープなのであろう、仕事一筋でマルチタスクが苦手なY氏

Y氏については占い師曰く、婚約するまでは5人の女性をキープするようなタイプと言っていた。
とはいえ、それを言われるまでは、彼に女の影など全くないと思っていた。彼の今の仕事の功績を考えてもそれを疑うのは気が引ける。忙しい中で私との時間をやっと捻出してくれた、と思っていたし女遊びができるタイプとも、そこに時間をかけるタイプとも思えないから。
一方で付き合いたい気持ちを少しでも感じさせると、途端に口数が減った。知り合ってから長い年月が経っているから、そういったことも考えてくれているのではと少しでも自惚れた私が悔しかった。
土曜日の夜に、アパートからタワマンへ、シングルベッドからダブルベッドへと仕事の成功と共に進化したダブルベットの肌触りが涼しい夏用布団にくるまりながら今まで過ごしてきた中で一番の孤独を感じた。彼には決して見せなかったけど数滴の涙が頬をつたった。彼は私との未来を全く考えておらず、今までの彼女たちと同じように結局は仕事の邪魔になる存在で、人生を一緒に切磋琢磨する仲間として捉えていなかったに気づいてしまった。
ああこれか。出会いがない・時間がない・いい人がいないのナイナイ3点セットを間に受けた私の負けだ。なんなら、出会いも時間もいい人も、私を含めて本当にナイんだ。


・お互いに気になっている感じはあるが
一向に距離が縮まりきらない会社の同期のK氏

お酒が飲めない彼と金曜日の夜に居酒屋で餃子定食と麻婆豆腐定食を各々で食べながら、勇気を振り絞って聞いた『彼女がいるか』という質問。完全に心が処女か童貞の姿になったしY氏の家のダブルベッドで我が物顔をしていた私はどこかへ行っていた。
彼と駅までの帰り道に手がぶつかると呼吸困難になりそうだったし、フリーアドレスの会社内でひたすら彼がどこで作業しているかが分かるくらいにはアンテナが張っている。彼が帰ろうとしたらたまたま目があったかんじで口パクで『帰る?』とコミュニケーションとれるくらいには距離が縮まったが、やはり心がバージンのため、彼は私を苗字で呼び捨てだが、私は苗字に[くん]を外さずにいる。
彼のおかげで10年ぶりにaikoを新鮮な気持ちで聴けたし私のyoutube premiumも驚いてると思う。

・会計時に何となく元気のない彼に体調不良か尋ねると、気付かれたことに驚いた様子で、思い違いだったら恥ずかしいけど、どこか特別な眼差しで見つめてきたサービス業店長のN氏

(とにかくずるい顔してたんだよな〜)
同期のK氏と出会う前に、本気で付き合いたいと感じていたが、無事先方に結婚を意識した彼女が出来たと本人から報告があり、あえなく撃沈。
のくせに、『明日休みなんだよね』や『何で彼氏できないのかなぁ』などのサービストークを鵜呑みにし、私は彼の魅力を鑑みて至極当たり前のダメージを受けている。話の共感度が非常に高いので、分かる分かるの波動が出ていて、サービス業特有のそれは他2人にはない強ささえ感じる。(しかしそれはサービスということを忘れてはいけない)


私は占い師に言われた通り
同期K氏のアクションを待つのか
または、引き続き3人ともをいろんな角度からあれやこれやと
心の中だけで揉んで自己満足の世界に浸るのか
ついに、じゅわっと気持ちが溢れ出る瞬間が来て気持ちを伝えてしまうのか

どうせなら目で追ってしまう彼に真っ直ぐな気持ちを
伝えてしまいたいと思う

でもどうせなら少し背の高い彼の甘い匂いに
誘われたい気もする


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